アルディnews|米国アルディのPBに「ALDI」のネーミングが付けられる!!
アルディUS(イリノイ州バタヴィア、アティ・マグラースCEO)がプライベートブランド(PB)のマークを刷新する。
リミテッドアソートメントストア(限定品揃え店舗)、あるいはボックスストア業態のアルディは、その9割が強力な価格力を持つPBである。同じ品種、品目ならば、ウォルマートよりも安いPBによって米国でも躍進してきた。現在、2300店を展開する。
ただしそのPBにはALDIのブランド名がパッケージの表面につけられていなかった。よく知られたナショナルブランドではない、ローカルブランドかと思わせるような無名のブランド名が全商品に付けられていた。それはパッケージコストの低減のためだ。製造メーカーに何でもいいからネーミングしておいてくれ、とでもいうようなネーミングだった。ただしパッケージの裏側には小さく「Distributed by ALDI」と記されていた。
9月1日にアルディUSのCEOに就任したアティ・マグラースは語っている。
「過去50年近く、プライベートラベルの標準として親しまれてきたわれわれのブランドを明確にすることで、買物客にこれらの商品を最初に買い求めてもらう理由にします」
今後、社名をパッケージに記したラベルで販売する。
これは創業以来、初めての試みだが、「顧客の声を反映した結果」と説明されている。
商品には今後「ALDI(アルディ)」、または「アルディ・オリジナル」がラベルに明記される。これによって、品質の高さを強調する。
今後はこれまで使われたブランド名をALDIに入れ替えるか、連記することになる。新しいパッケージはすでに一部の店舗で販売され始めており、今後数年ですべての商品が変えられる。

同社には、アルディの店と商品を良く知っている常連客と、最近の米国のインフレーションで新たに加わった新規顧客がいる。後者はこれまでの無名のブランド名に慣れていない。したがってこれを「ALDI」もしくは「ALDI Original」に統一することで、アルディ本来の信頼感が醸成される。
アルディは倍返し保証をしている。「Twice as Nice」と呼ぶ。返品に対して購入額を返金すると同時に同じ商品がもう一品提供される。同社の商品に対する品質保証のサービスである。
今回のブランド名変更には、アルディの社名を高品質の代名詞に引き上げる意図がある。2000店舗を超えて、アルディの店舗網は急増している。ドイツから同じ業態のリドルが米国本土に上陸して、急成長している。リドルは自分のブランドに「LIDL」とネーミングを施しているが、それへの対抗策の意味もあると思われる。