アマゾン創業20周年を記念し、7月15日だけの「プライムデー」セールを実施
アマゾンが創業20周年の記念日の前日、7月15日に、プライム会員を対象に「プライムデー(Prime Day)」セールを実施する。7月15日の0時から24時までの1日限りのセールだが、数10分から数時間ごとに、セール品が出品される。最短は10分おきともいわれる。プライム会員には数千に及ぶ「ライトニング・ディール」と呼ばれる割引プロモーション品、または7つの「ディール・オブ・ザ・デー」(今日だけの特価品)の商品が提供される。もちろん無料配達。
この時期、アメリカはバック・トゥー・スクール商戦。7月4日の独立記念日が終わると、売場はがらりとバック・トゥー・スクールプロモーションに転換される。子供たちの夏休み中、このプロモーションが展開され、新学期が始まる9月まで続く。このバック・トゥー・スクール商戦は、ホリデー商戦に次ぐ一大イベントとなっている。
今回のアマゾンの「プライムデー(Prime Day)」セールは、まさにバック・トゥ・スクール商戦を意識した早仕掛けだ。
アマ ゾン・プライムのグレッグ・グリーンリー副社長は「プライム・デーは、世界中のプライム会員のための特別セールです。ブラック・フライ デーのセールを上回るでしょう」と強気の発言。
さらに「もしまだ会員になって いないお客さまは、この機会にぜひ入会して、世界最大のディールを楽しんでください」と述べている。
30日間のお試し会員登録でも利用できるため、かなりの人がプライム会員登録するとみられる。現在のプライム会員数は利用者の半分、5000万人以上とも言われている。
アマゾンは、2014年度の売上高は889億9000万ドル(1ドル100円換算で8兆8990億円)と20%伸長したにも関わらず、2億4100万ドルの赤字を計上した。これはプライム会員獲得のための30日間無料配達などへの投資を試みたからだ。今回の1日セールもプライム会員獲得のための施策であると同時に、無料配達費用の負担となる。それでも会員数の増加こそがビジネスの継続性を担保してくれる。
コストコが商品の販売額だけ見れば赤字だが、会員費で利益を出している構造に似てくるのかもしれない。
プライムデーはアメリカ以外に、日本、イギリス、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストリアの8カ国で実施される。すでに日本でも、公式サイトで告知。
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アマゾンは世界的規模で、リアル店舗やオムニチャネルを攻撃している。その攻撃力はすごい。
15日当日にはぜひサイトをチェックしてみてほしい。
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