チェックアウト不要の画期的な実店舗「Amazon Go」が2017年登場!
アマゾン・ドット・コムは、2017年に、米国ワシントン州シアトルにチェックアウト不要の実店舗「Amazon Go(アマゾン・ゴー)」を開設すると発表した。すでに同社社員向けにテスト営業していて、いよいよアマゾン会員向けに開設する。
最大の特徴は店舗でのチェックアウト不要の清算方法。アマゾンでは、これを「Just Walk Out Shopping」と称して、新しい買物体験を提供できるとしている。このシステムは、客が何を購入したかを人工知能(AI)が認識し、無数にあるカメラ、センサーなどを駆使して購入商品をバーチュアルなカートに出し入れして精算する。自動運転と同じAI技術だ。
お客は入店時にスマホで「アマゾン・ゴー」のアプリを起動して読み取り機付きゲートを通れる。そうすれば本人が認証される。あとは買いたい商品を手に取って、店を出ていくだけで清算される仕組みだ。もちろん客がいったん商品を手に取っても商品棚に戻せば買ったことにはならない。
決済はお客のアマゾンアカウントで行われるから、当然ながらアマゾン会員しか利用できない店舗ではある。
店舗面積は1800平方フィート(167㎡)。忙しいお客が迅速に買物できるコンパクトな店舗サイズだ。扱い品目は、ミルク、コーヒー、パン、スナック、チーズ、飲料などの必需品から、地元のキッチンやベーカリーでつくられた持ち帰りの朝食・ランチ・ディナーメニューまでを扱う。また、2人分の夕食を30分ほどでつくることのできる、独自の「アマゾン・ミール・キット」なども販売される。
アマゾンはインターネットで注文を受け付ける食料品や日用品の宅配サービス「アマゾン・フレッシュ」を2007年から都市部限定で実施している。また実店舗としては現在、360平方フィート(60㎡)前後でモールに出店している期間限定店舗「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」や、書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」がある。さらにドライブスルー店舗の実験も始まっている。
リアル店舗がオムニチャネル戦略でEコマースに挑戦しているが、逆にアマゾンの市場戦略も、リアル小売業へ脅威をもたらしつつ着々と進行している。
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