4月商業動態統計|百貨店以外はプラスとなり小売業全体で3.2%増

経済産業省から発表された商業動態統計速報によると、「卸売業」と「小売業」を合わせた4月の商業販売額は36兆9650億円。前年同月比+1.5%、季節調整済みでは+1.8%となった。

卸売業の販売額は、25兆1540億円で+0.8%、季節調整済みは+2.4%。その中で大規模卸売店の販売額は8兆1955億円、昨年同月比+4.6%だった。

小売業の販売額は11兆8110億円で+3.2%。季節調整済みでは+1.4%。
詳細を見ると、プラスが並ぶ。燃料+11.9%をはじめ7項目。
マイナスとなったのは2項目で、無店舗▲1.6%、各種商業(百貨店など)▲0.2%だった。
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(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)

小売業を業態別に見よう。

[百貨店]
全店売上高4995億円で▲0.4%(既存店は+1.0)。季節調整済みは▲1.1%。
衣 料 品   ▲1.7%(既存店▲0.4%)。婦人・子供服の▲2.3%を始めすべてマイナス。
飲食料品  ▲0.9%(既存店+0.2%)。
そ の 他   +2.4%(既存店+3.9%)。家庭用品▲7.1%、家庭用電気機械器具▲5.4%、家具▲2.8%、食堂・喫茶▲2.0%とマイナスが並んだが、その他の商品が+4.9%となり、全体ではプラスとなった。

[スーパー] (総合スーパーと大手食品スーパー)
全店売上高1兆0588億円で+1.3%(既存店は+1.1%)。季節調整済みは+0.5%。
衣 料 品   ▲2.8%(既存店▲1.3%)。紳士服は▲12.1%と大きくマイナス。しかし婦人・子供服は+0.9%とわずかながらプラスとなった。
飲食料品  +1.9%(既存店+1.3%)。
そ の 他   +1.3%(既存店+1.5%)。家庭用電気機械器具▲10.8%、家具▲9.4%と大きくマイナスとなったが、その他の商品+2.9%、食堂・喫茶+1.7%などがプラスとなり全体をカバーした。
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[コンビニエンスストア]
売上高の合計は9514億円で+3.3%。
内訳は商品販売額合計で9008億円で+3.3%。
ファストフード及び日配食品+4.0%、加工食品+4.2%、非食品+1.7%とすべて好調。またサービスも+2.5%とプラスを維持した。
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[家電大型専門店]
全店販売額は、3316億円で、+5.7%。
通信家電が+7.7%、情報家電+7.4%、生活家電+7.2%などプラスが並ぶ。唯一カメラ類が▲2.3%だった。
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[ドラッグストア]
全店販売額は4914億円で、+5.1%。
食品+7.2%、家庭用品・日用消耗品・ペット用品+6.8%など8項目でプラスと好調。唯一、調剤医薬品だけが▲2.9%となった。
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[ホームセンター]
販売額は、全店で2955億円で、+0.2%。
プラスは、その他+4.5%、家庭用品・日用品+1.9%など5項目。電気▲6.7%、インテリア▲3.5%など4項目がマイナスだった。
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2017年4月の小売業の業態別の前年同月比率を高い順に並べてみると、
家電大型専門店 +5.7%。
ドラッグストア +5.1%。
コンビニエンスストア +3.3%。
スーパー +1.3%
ホームセンター +0.2%。
百貨店 ▲0.4%

4月は百貨店以外はプラスとなり、3月に続き家電大型専門店が一番伸び率が高かった。しかし、百貨店も既存店は+1.0%。既に発表されている日本百貨店協会の業態別の結果を見ても既存店売上高+0.6%で14カ月ぶりにプラスと報告された。4月はすべての業態が好調だったといえる。

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