6月家計調査統計|消費支出16カ月ぶりに増加、食料は11カ月連続減少

総務省統計局から、6月の2人以上世帯の家計調査速報が発表された。
2人以上の世帯の消費支出は26万8802円。前年同月比は実質2.3%で16カ月ぶりの増加。名目は2.8%、前月比(季節調整値)は1.5%とすべてプラスとなった。
*「名目」とはそのままの値で、「実質」とは物価変動の影響を除いた値のことである。

住居等を除く消費支出で見ると、1世帯当たり23万3881円。前年同月比で実質0.1%、名目0.6%、前月比(季節調整値)は0.8%とこちらもすべて増加。
※「住居等を除く」とは、「住宅」のほかに「自動車等購入」「贈与金」「仕送り金」を除いている。また実質化には消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)を用いた。

消費支出の内訳は下記表のとおり。

(総務省統計局・家計調査資料に基づき商人舎にて作成:以下同じ)

増加項目は、住居、家具・家事用品、保健医療、交通・通信、教育、その他。一方、減少したのは、食料、光熱・水道、被服及び履物、教養娯楽。食料は11カ月連続、被服及び履物は2カ月連続で実質減少となった。

次に、6月の消費支出の実質増減率に寄与した、主な中分類項目及び品目を見てみよう。

増加項目は表のとおり。

一方、減少項目は、

酒類が減少項目に入っているのは、6月1日から施行された酒税法改正で、ビール等が値上げしたことによるものだろう。消費の減少に加え、5月の駆け込み需要も大きく影響したと思われる。

食料費(7万0076円)の内訳。

6月は、消費支出26万8802円のうち、食料の支出額は7万0076円でエンゲル係数は26.1%。5月は支出額7万3984円で26.1%、4月は7万0979円で23.9%、3月は7万2728円で24.4%だった。

2人以上の勤労者世帯の実収入を見ると、1世帯当たり73万5477円。前年同月比は実質0.1%で4カ月ぶりの増加。消費支出は29万6653円で実質6.7%と大幅な増加で2カ月ぶりとなる。

>第1表 主要家計指標-二人以上の世帯
>第2表  1世帯当たり1か月間の収入と支出 -二人以上の世帯

*出典 家計調査結果(総務省統計局)
*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。

検索ワード : 総務省統計局  6月  家計調査  二人以上世帯  勤労者世帯  酒税法改正

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