ウォルマートnews|第1Q総収入4.4%増・純利益6.1%減/eコマース33%増
ウォルマートの2019年1月期の第1四半期決算が発表された。
2月1日から4月30日の3カ月間の総収入は対前年同期比4.4%(51億ドル増)の1226億9000万ドル。1ドル100円換算で12兆2690億円だ。営業利益は1.6%減の51億5400万ドル、純利益も29.8%減少して21億2400万ドルと、増収減益だった。売上総利益率は24.6%。1株当たりの利益は28%減少して0.72ドルとなった。
国内の既存店売上高は、ウォルマートUS(スーパーセンターとディスカウントストアとネイバーフッドマーケット)は、ガソリン販売を除いて2.1%の増加だ。客数が0.8%、客単価が1.3%と、ともに堅調だ。
米国内店では、生鮮食品、デリやベーカリーなどの食品部門を強化拡大している。アパレルの新ブランドも導入した。店頭在庫は12四半期連続で削減されているが、在庫率は維持されている。eコマースの伸長率は33%で好調に推移している。年間では40%増を見込む。
国内での食品ピックアップサービスは、今年度1000店舗を加える計画で、全体では2100店舗以上で行われるようになる。またグロサリーの宅配は年末までに800店舗で開始する。全米の家庭の40%にサービス提供できる体制になる。また自動の「ピックアップ・タワー」は現在約200店舗に設置されているが、年末までに700店舗に拡張する計画だ。
サムズ・クラブは、ガソリン販売を除いて3.8%の増加。ガソリンとタバコを除いても5.2%の増加で好調だ。客数は5.6%増だったが、客単価は1.8%減少した。国内部門では一部の店舗でタバコ販売を止めたため、既存店売上げで1.4%ほどのマイナス影響が出た。サムズのeコマースも25%伸長している。
ウォルマート・インターナショナルの売上高は11.7%増加して303億ドル。これは為替分を勘案すると4.5%増に相当する。11市場のうち、英国、カナダ、メキシコ、中国の主要市場を含む8つの市場で既存店売上高が増加している。特にメキシコのウォルメックスの既存店売上高は9.5%増加した。英国では第2位の小売業セインズベリーとの合併が発表されたばかり。インドではeコマースのフリップカートを買収している。