コンビニnews|7月既存店セブン3.6%増、ファミマ3.7%増、ローソン2.3%増
コンビニ大手3社の国内7月度成績が発表された。既存店は、セブン-イレブンが103.6%、ファミリーマートが103.7%、ローソンが102.3%。3社とも前年をクリアした。
(株)セブン-イレブン・ジャパンの既存店は客数が99.4%、客単価が104.2%となり、売上高が103.6%だった。全店売上高は104.5%。国内店舗数は2万1228店
7月は早い梅雨明けと人流の回復もあったが、梅雨戻りの天候となり、客数がわずかに減少。売上げでは継続的に実施しているフェア企画(7月は「北海道フェア」「夏祭りフェア」)などの販促キャンペーンが効果をあげた。商品面では首都圏中心に販売した「明太子おむすび」が前面に具材の明太子を打ち出したインパクトがSNSでも話題となり、高単価ながら好調な売れ行きとなった。また、夏祭りに絡めた「夏めくいちごゼリー&もっちり杏仁」、「夏色ラムネポンチ」や「屋台風焼きそば」など夏祭りをイメージした商品が販売数を伸ばしたことも売上げを引き上げた。
(株)ファミリーマートの既存店は客数が102.0%、客単価101.7%となり、売上高は103.7%。先月に続き、主要3指標すべてで前年を上回った。既存店日商は11カ月連続の前年越えと、引き続き好調に推移している。
月初と下旬に見られた急激な気温上昇で全国的に気温が高かったこともあり、冷し麺や飲料などのカテゴリーで売上げが大きく伸長した。ファミマのアプリ「ファミペイ」の3周年記念キャンペーンや、「おむすびよりどり2個で30円引き」セール、テレビCMも展開した「激ウマ!ハバネロチキン対決」などの夏向けキャンペーンの積極的な展開が、店舗への送客効果に大きく貢献し、売上げ・客数の押し上げに繋がった。
エリアフランチャイジーを含む国内店舗数は1万6566店。
(株)ローソンの国内事業(ローソンとナチュラルローソン)の既存店売上高は102.3%、平均客数99.1%、平均客単価103.2%となった。全店ベースでは103.8%。7月末のローソングループ国内総店舗数1万4657店のうち、ナチュラルローソンは133店、ローソンストア100は668店。
カウンターファストフードは、からあげクンの販売が好調だった。新フレーバー「とろ~り濃厚チーズ味」が売上げを牽引した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、北海道フェア対象商品として発売したご当地丼が売上げを牽引した。米飯は、おにぎりの販売が好調だった。希少なブランド米を使用したおにぎり「日本おこめぐり」の第1弾商品として発売した北海道産のブランド米「ふっくりんこ」や、アプリクーポンなどの施策が奏功した。調理パンは、高単価バーガーや生クリーム専門店「MILK」監修商品の販売が好調だった。日配食品は、定番商品の品揃え強化に加え、商品の中身が見える惣菜として発売したクリアトップシール惣菜の販売が好調だった。冷凍食品は、引き続き販売が好調。麺類・デザートのほか、リニューアルした定番商品「とろ~りたこ焼」が売上げを牽引した。たばこは既存店売上高前年比を1.5%程度押し上げる要因となった。