イオンnews|9月イオンリテール既存店3%増/カジュアル衣料2割増

イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)が主要11社の9月の業績を発表した。

9月は、10月に食品や日用品のメーカー各社の価格引き上げ、電気やガスの料金値上げを控え、家計への影響が大きくなることが想定された。イオンでは価格を据え置いたトップバリュの展開を拡充し、また、外出や旅行需要が回復するのに対応し、カジュアル衣料、旅行関連商品の販売を強化した。

イオンリテール(株)は既存店売上高が103.0%、全店では103.6%。衣料部門では行楽や旅行需要に対応して「エシーム」や「喜楽美」などのレディスカジュアルブランドの展開を拡充したことで、既存店売上高が前年から約2割伸長した。。またトラベル関連商品の販売も好調だった。食品ではリカー、グロサリー、デイリー、デリカなどの販売が好調で、既存店の食品売上高は、前年を上回った。またヘルス&ビューティケアでは、外出機会の増加に対応したビューティー用品や、医療用抗原検査キット、解熱剤、ペット用品が好調に推移し、既存店売上高は7カ月連続で前年を上回った。

イオンリテールでは原材料価格高騰などの急激な環境変化や顧客の買物行動変容に対応していくために、連結子会社の清水商事(株)(新潟市)を2023年3月1日付で合併することを発表している。

イオン北海道(株)は既存店売上高が103.6%、全店では101.4%。イオン九州(株)は既存店が105.3%、全店では104.6%。ともに既存店は好調に推移した。

スーパーマーケット事業のフジ・リテイリングは既存店が103.7%、全店では104.7%。3連休期間にフジ創業55周年記念のセールスで販売強化したことから、7カ月連続で前年の既存店売上高を上回っている。

マックスバリュ東海(株)は既存店が97.6%、全店では98.7%。
マックスバリュ西日本(株)は既存店が99.5%、全店では100.9%。

ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングス(株)は既存店が104.1%、店舗数増もあって全店では116.0%。既存店の調剤売上高が前年比108.3%と引き続き好調に推移した。また抗原検査キットや総合感冒薬などが好調な販売となり、物販売上高も前年比103.1%と伸長した。

コンビニのミニストップ(株)は既存店が96.7%、全店では98.2%。

サービス・専門店事業の(株)コックスは、大型台風による時短営業や休業により影響を受けたが、気温が低下した後半からは、ブルゾンやニットベストなど秋物商品が好調に推移し、既存店売上高が前年比135.9%と引き続き大きく伸長した。全店では123.2%。

靴専門店の(株)ジーフットは既存店が106.9%、全店では102.5%。
(株)キャンドゥは既存店が101.5%、全店では102.9%。

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