10月百貨店売上速報|4社とも2桁増収/秋冬物衣料・高額品が好調

主要百貨店4社が10月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比125.1%、大丸松坂屋百貨店は112.6%、阪急阪神百貨店は120.1%、高島屋は114.7%だった。4社とも大幅に伸長した。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の総売上高は、前年同月比125.1%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは前年比132.2%、日本橋本店は118.9%、銀座店は131.8%、立川店は105.7%、浦和店は103.6%と好調だった。

10月後半の気温低下に伴い、秋冬物が本格的に動き出した。高額品への購買意欲も引き続き高かった。

伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店では、コート、ジャケットなどのアウターニーズの高まりに加え、今着れる薄手のニットなどの実需購買が増え、売上げを牽引した。宝飾、ハンドバッグなどが好調を維持した。また、家のなかで過ごす時間を充実させたいニーズも高く、クリスマスケーキの予約販売が好調な滑り出しだった。

免税売上げは、入国制限の緩和に伴い、首都圏店舗を中心に香港、韓国、台湾など東アジアの顧客が急増し、国内百貨店計で前年実績を大きく上回った。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、好本達也社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比112.6%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では111.8%。

10月は、コートなど秋冬物ファッションが気温の低下に伴い売上げを伸ばした。入国制限の緩和や円安影響により免税売上げが徐々に増加した。ラグジュアリーブランドが引き続き好調を持続した。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(既存店)は、対前年489.1%増(客数同1518.0%増、客単価同63.6%減)だった。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は、既存店前年同月比120.1%。阪急本店では122.7%、阪神梅田本店が162.6%だった。

新型コロナウイルスの感染者数も落ち着き、来店客数が堅調に推移し売上高は前年実績を大幅に上回った。とくに都心店が、各店2カ月連続の2桁増と好調だった。

2023年秋の完成に向けてリモデルが進む高槻阪急では、9月下旬に大型専門店がオープンおよびリニューアルした。新規顧客が多数来店し、食品をはじめ、ほかの売場への買い回り効果もあり、売上高が伸長した。

売上高の2018年対比は104%、インバウンドを除く国内売上高の2018年対比は103%とコロナ前水準を上回った。なかでも阪急本店の2018年対比は110%(同国内売上高対比115%)、阪神梅田本店は112%(同115%)と2桁の伸びを示した。

免税売上高は、前年実績は大きく上回るも、コロナ前の2018年・2019年までの回復には至らなかった。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の店頭売上高は、高島屋単体の11店舗で既存店前年同月比114.7%、国内百貨店子会社3社を加えると前年比114.2%だった。全店が前年実績を上回った。

10月度の店頭売上げは、高額品が好調であることに加え、入国に際する水際対策の緩和や、祝日の1日増により、前年実績を上回った。

商品別売上げでは、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、子供情報ホビー、スポーツ、食料品、食堂が前年実績を上回った。

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