コンビニnews|3月既存店セブン4.8%増、ファミマ5.6%増、ローソン6.6%増

コンビニ大手3社の3月度の国内売上状況が出揃った。既存店の前年同月比売上高はセブン-イレブンが104.8%、ファミリーマートが105.6%、ローソンが106.6%と前年を大きく上回った。

3 月は、前年の反動に加え、全国的に気温が高めに推移したことで人流が活発となり、卒業式やお花見などのイベント需要が高まった。

セブン-イレブンの既存店客数は103.0%、同客単価も101.7%と伸び、売上高は104.8%。全店売上高は105.3%。

3月前半に実施した「カレーフェス」やセブン‐イレブンアプリを通じたクーポン販促も奏功した。人の動きが回復傾向にあるなか、ワンハンド系商品としておにぎりの販売が好調だった。とくに3月21 日(火)に発売した「京の米老舗 八代目儀兵衛」監修の「八代目儀兵衛監修 昆布だしで炊いただしむすび」などのおむすびシリーズの販売が伸長している。チルド弁当では「カレーフェス」で販売した「銀座デリー監修 カシミール&コルマカレー」「エリックサウス監修エリックチキン&バターチキンカレー」などの有名店監修商品の販売が好調に推移し、チルド弁当カテゴリー全体の販売を押し上げた。3月14 日(火)~20 日(月)に実施した、「カレーパン2個買うと100 円引き」セールも効果的だった。

ファミリーマートの既存店は客数が104.4%、客単価は101.2%となり売上高は105.6%。既存店売上高は19カ月連続で前年を超えている。全店売上高は106.0%。エリアフランチャイジーを含む国内総店舗数は1万6517店。

新発売の生コッペパンや日清食品とコラボ商品を展開したおむすびが好調に推移し、中食全体でも前年を大きく上回り、売上高、客数の伸びを牽引した。PB「ファミマル」が好調な菓子や加工食品、ドライ飲料などのカテゴリーも大きく伸長した。またコンビニエンスウェアで初となる地域の取り組みとして、広島東洋カープとコラボした商品を中国地方限定で販売している。SDGsの取り組みとして、「国際女性デー」にあわせて生理用品のファミペイボーナス還元キャンペーンなど各種取り組みを実施した。電気代が高騰するなか、加盟店に対して特別助成金の支給を新たに決定している。

ローソンおよびナチュラルローソンの既存店は客数が104.0%、102.5%で売上高(チケット・ギフトカード等除く)は106.6%。全店売上高は107.8%。国内総店舗数は1万4601店。そのうちナチュラルローソンは130店、ローソンストア100は659店。

定番商品の品揃えを強化したおにぎりや、からあげクンやチキンのカウンターファストフードが好調に推移した。また店内調理サービス「まちかど厨房」は、定番の丼タイプの弁当に加え惣菜の販売も好調だった。デザートは、「ふんわりバターオムレット」などの新商品が売上げを牽引した。導入拡大中の「無印良品」商品では焼菓子、化粧品などの販売が好調だった。

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