コンビニnews|1月既存店大手3社前年売上越え/各社販促が効果

コンビニ大手3社が1月度の営業実績を発表した。既存店売上高および客数は3社とも前年をクリアした。客単価についてはセブン、ローソンが前年割れ、ファミリーマートだけが前年を上回った。

セブン‐イレブン・ジャパンの既存店売上高は100.0%、客数は100.1%、客単価99.9%。25カ月連続で既存店伸びは前年同月を上回ったが、客単価チェーン全店(2万1333店、前月比13店舗増)の売上高は101.1%。1月度は年始の帰省や 旅行などで人の動きが活発にな ったことや、海外からの観光客増によるインバウンドの効果もあり、売上・客数ともに 昨年を上回った。例年と比較して気温が高く推移したことも影響し、PBの飲料 など定番商品を中心に販売が伸長。

また、1月9日より週替わりで実施した対象商品を1つ買うと無料引換券を発行する『プライチ』 販促や アプリ全会員向けに配信したクーポン販促 などが奏功した。「北海道グルメフェア」による限定メニューが好調だった。

ファミリーマートの既存店売上高は103.6%、客数は102.4%、客単価は101.2%。エリアフランチャイジーを含む国内全店(1万6289店 前月比81店舗減)の売上高は101.0%と日商は29カ月連続、客数は23カ月連続で前年超えとなった。

また、たばこ・カード・チケットの影響を除いた既存店日商は106.2%で前年を上回っている。好調な売上を牽引するパンなどの中食をはじめ、デジタルサイネージメディア「FamilyMartVision」と連携したプライベートブランド「ファミマル」訴求などの各種施策が奏功した。1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、地震発生直後から対策本部を立ち上げ、本部社員約150名の応援派遣を行い、復旧に全力を挙げている。現在では、珠洲市、輪島市、能登町の10店舗のみ一時休業となっている。

ローソンおよびナチュラルローソンの既存店売上高は103.3%、客数は104.3%、客単価は99.1%。国内全店(1万4650店 前月比15店舗増)の売上高は102.0%だった。販売面ではリニューアルした金しゃりおにぎりやチルド弁当の販売が好調だった。ベーカリーは、レシートクーポン施策などが奏功し、定番商品に加え、いちごスイーツ専門店「ICHIBIKO」が監修した菓子パンや惣菜パンの販売が好調。冷凍食品は、「10種具材の鍋焼うどん」や「焦がしバター香るカヌレ」などが売上を牽引した。

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