コンビニnews|5月既存店ファミマ3.0%増・ローソン1.8%増、セブン横ばい

コンビニ大手3社の5月の業績が出揃った。既存店売上高の前年比は、セブン-イレブンが100.0%、ファミリーマートが103.0%、ローソンが101.8%だった。


セブン-イレブンの既存店は客数100.9%、客単価99.1%で売上高は100.0%。全店売上前年比100.5%。

5月度は、ゴールデンウイーク期間における人の動きの活発化や、SNS等で話題となった新商品の発売、「激推し!!韓国グルメ大集合」フェアの売上げの押し上げ効果もあって、売上高・客数は前年を上回った。デリカテッセンは5月末にかけて「セブンプレミアム さばの塩焼き」などの魚惣菜の基本商品のリニューアルを実施した。ペストリーではワンハンドで手軽に食べられる菓子パンやドーナツの販売が好調だった。その中でも「激推し!!韓国グルメ大集合」フェアの対象商品である「韓国風クリスピークロワッサン」の販売が伸長した。加工食品は松竹梅のコンセプトで進めている、セブンプレミアムカップラーメンの品揃えが支持され販売が伸長し、分類全体のベースアップに繋がった。

ファミリーマートに既存店客数は102.4%、客単価100.6%と伸長して売上高は103.0%と、2カ月連続でいずれの指標も前年を上回った。カード・チケットの影響を除いた既存店売上高でも102.3%と前年を上回っている。全店売上高は100.6%。

人流回復が追い風となった。人気商品のファミチキのアレンジ商品を発売したおむすびなど、中食商品の好調継続が売上げを牽引した。人気フレーバー商品を集めた「チョコミントフェア」が好調に推移するなど、オリジナル商品の「ファミマル」を中心とした商品や販促が、客数や売上げの押上げに貢献した。おむすび商品は「サンドおむすびファミチキ」や「おむすび2個買うと30円引き」施策などが売上げを牽引し、全体の売上げは前年を上回った。カウンターFFでは、定番商品ファミチキの好調さに加えて、高級チョコブランドや有名菓子メーカーのロングセラー商品とコラボしたフラッペの販売が前年を上回る実績を上げた。また2019年7月にサービスを開始したスマホアプリ「ファミペイ」は累計2000万ダウンロードを突破した。

ローソンの既存店は客数が102.2%、客単価が99.5%となり、売上高は101.8%、全店売上高は103.1%。直営の「ローンン」「ナチュラルローソン」の数値だ。

カウンターFFは、からあげクンやマチカフェが、デザートは、「ご褒美スティックケーキ」が好調だった。またベーカリーは、もちもち食感の「生もちっ」の惣菜パンや菓子パンが売り上げをけん引した。「ハピろー!ウチカフェスイーツ各種買うとウチカフェスイーツ各種39円引券がもらえる!」や「怪獣8号 アプリでたまるよスタンプ」と言った販促施策を打った。なお、たばこは既存店売上高前年比を0.5%程度押し上げる要因となっている。

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