11月SC統計|既存SC売上高7.1%増/ブラックフライデーなどセールが好調
(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が2024年11月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は509ショッピングセンター(SC)。
11月度の既存SC売上高は、前年同月比7.1%増だった。中旬から気温が低下したことに加え、館の周年企画やポイント施策、ブラックフライデーなどのセールにより冬物商材が稼働した。
立地別にみると、中心地域は総合で7.9%増、周辺地域は6.8%増となった。ともにブラックフライデーなどのセールに合わせた館のポイント施策などが売上げを押し上げた。
地域別では、中部がもっとも高く8.8%増。館の周年企画やポイント施策、館内・近隣イベントの開催により来館客が増えたことで売上げ増につながった。次に九州・沖縄が8.5%増、北海道が8.0%増、近畿が7.5%増。中国が7.3%増、東北と関東が6.6%増、北陸が4.7%増、四国が4.6%増と、全地域が前年を上回った。
業種別では 「ファッション」は、中旬以降に気温が下がり始めたことに加え、ブラックフライデーや大型専門店などのセールにより冬物商材が稼働し、厚手のアウターやニット、マフラーなどの防寒アイテムのほか、ブーツなどの靴も好調だった。
「雑貨」は、インバウンド客を中心にキャラクター商品の需要が高かったほか、気温低下により冬小物が稼働し、クリスマスなどのギフト需要に対応した商品も好調だった。
「飲食」は、国内外観光客や館周辺でのイベント参加客の来館があったSCでとくに好調だった。
「サービス」は国内旅行の需要の高まりにより、旅行代理店が好調だった。