平和堂news|第3Q営業収益3260億円4.3%増・経常利益94億円3.3%増
(株)平和堂(滋賀県彦根市、平松正嗣社長CEO)の2025年2月期第3四半期決算は、営業収益3259億8400万円(前年同期比4.3%増)、営業利益84億6000万円(2.2%増)、経常利益94億2500万円(3.3%増)、四半期純利益66億0800万円(22.4%増)となった。営業利益率、経常利益率はともに2%。これは前年同数値。
小売事業単体では、食品は戦略的な価格設定により売上高が伸長し、増収となったが、値上げ金額が前期より落ち着いたことや価格訴求の強化により粗利益率は低下した。さらに販売費及び一般管理費の増加分を粗利益高の増加で補えず、営業利益と経常利益は減少した。
新規出店では、4月に、ドラッグストアや生鮮食品専門店などをテナントに擁したネイバーフッドショッピングセンター型店舗の平和堂日進香久山店(愛知県日進市 売場面積2972㎡)を開設した。また、6月に敷地内にクリニック棟を併設したフレンドマート茨木平田店(大阪府茨木市 売場面積928㎡)、7月に建て替えにより売場面積を拡大したフレンドマート長浜祇園店(滋賀県長浜市 売場面積1415㎡)、10月に愛知県知多市に初出店となる平和堂知多店(売場面積4190㎡)、11月に重点出店エリアである名古屋市の空白地を埋める平和堂守山小幡店(売場面積1327㎡)を開設した。
既存店活性化では、4月にはアル・プラザ茨木とアル・プラザ鶴見、9月に江南店とアル・プラザ津幡、10月にアル・プラザ小杉、11月にアル・プラザ水口とアル・プラザ守山で改装を実施した。商圏の特性に合わせた品揃えや売場展開の変更、大型テナントを導入する一方で、直営の非食品売場面積の適正化を図った。
京都府で総合小売業を展開する(株)エールは、4月に峰山店、6月に東舞鶴店に大型テナント導入のための改装を実施し計画通り売上高は好調に推移したが、改装に伴う一時費用発生のため増収減益となった。
書籍販売とフィットネス事業を展開する(株)ダイレクト・ショップは、不採算のレンタル事業縮小により減収・赤字幅は縮小した。中国湖南省で小売事業を展開する「平和堂(中国)有限公司」は、中国の景況感悪化により五一広場店の売上高低迷により、減収減益となった。