2月百貨店売上速報|4社とも増収/春物衣料・ラグジュアリーなどが好調

主要百貨店4社が2月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比100.4%、大丸松坂屋百貨店は104.6%、阪急阪神百貨店は97.9%、高島屋は101.7%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の国内百貨店売上げ合計は前年同月比で100.4%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは99.6%、三越日本橋本店は106.7%、三越銀座店は108.8%、伊勢丹立川店は97.3%、伊勢丹浦和店は93.9%。首都圏5店で既存店102.3%となった。

商品面では、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのハンドバッグ・・衣料品のほか、時計・宝飾品、化粧品、アクセサリーなどが堅調に推移した。気温が低い日が多く、春物では2月から着られるコートやブルゾン、ジャケットなどが好調に推移した。

免税売上げは、春節が今年は1月~2月にかけての期間でありながらも(前年は2月)、前年実績を超えて推移した。国内百貨店の全体購買傾向と同様に、ラグジュアリーブランドのハンドバッグ、アクセサリー、時計、化粧品など高付加価値商品への関心が引き続き高くなっている。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、好本達也社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比104.6%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体でも104.1%だった。

2月度の売上高は、ラグジュアリーブランド、化粧品、宝飾品が好調を持続し、バレンタイン商戦も好調に推移するなどで大きく売上を伸ばした。

店舗別では、15店舗中9店舗が前年実績を上回った。訪日外国人売上が好調だった心斎橋店、札幌店が対前年2桁増となった。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、前年同月比35.5%増 (客数50.7%%増、客単価10.1%減) となった。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)の売上高は前年同月比100.6%、阪急本店が103.8%、阪神梅田本店が92.4%だった。

強い寒波到来による厳しい寒さが続いたことで、重衣料や高額商品の好調継続とバレンタイン商戦の活況などが下支えした阪急本店が牽引した。閏年だった前年の売上高を全店合計で上回る結果となった。

阪神梅田本店は、改装に伴う売場の閉鎖影響や大型催事の中止なども影響し、前年の売上高を下回ったが、催事を除いた店頭売上高は前年比103%と健闘した。

免税売上高は、前年に対して暦のずれで春節期間が1月へ4日間前倒しになったものの約1割増、阪急本店も約1割増と、同月の売上高では21ヵ月連続で過去最高を更新した。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の既存店売上高は、高島屋単体の10店舗で前年同月比101.7%、国内百貨店子会社3社を加えると101.3%だった。

2月度の店舗別売上高は、日本橋店110.5%、横浜店100.7%、新宿店106.1%、玉川店105.5%、EC店126.2%と5店舗が前年実績を上回った。

商品別売上高(同社分類)は、婦人雑貨、特選衣料雑貨、スポーツ、サービスが前年実績を上回った。

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