セブン&アイnews|プラスチック再資源化/アールプラスジャパンに出資

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(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は、昨2020年6月から事業を開始した共同出資会社(株)アールプラスジャパン(東京都港区、横井恒彦社長)に資本参加し、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む。

アールプラスジャパンは、米国のバイオ化学ベンチャー企業「アネロテック社(Anellotech Inc.)」とともに、環境負荷の少ない効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術開発を進めている。世界共通のプラスチック問題の解決に貢献すべく、回収プラスチックの選別処理、モノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造、商社、飲料・食品メーカーなど業界を超えた連携によって、2027年の実用化を目指す。

アネロテック社は2008年創業。米国ニューヨーク州パールリバーに本社を置くバイオ化学ベンチャー企業だ。非食用の植物由来原料から石油精製品と同一性能をもつベンゼン・トルエン・キシレンなどを生成する技術開発を進めている。

現在日本国内ではペットボトル以外のプラスチックは、その多くが燃焼処理されている。アールプラスジャパンの取り組みでは、ペットボトルを含む一般のプラスチックを化学反応によって直接原料(ベンゼン・トルエン・キシレン・プロピレンなど)に戻すケミカルリサイクルの技術を用いる。

従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待される。この技術が確立できれば、より多くの使用済みプラスチックを効率的に再生利用することができる。

セブン&アイは2019年5月にグループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を発表し、「循環経済社会(サーキュラー・エコノミー)」の達成に向けたプラスチック対策に取り組んでいる。

ペットボトルに関しては、グループで約1000台(2021年1月末時点)のペットボトル回収機を店頭に設置し、2019年度は約9800トン(500mlペットボトル換算で約3億6000万本)を回収しリサイクルしている。

今回の資本参加では、アールプラスジャパンとともにペットボトル以外の廃プラスチックのケミカルリサイクルを進めていく。

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