赤ちゃん本舗news|哺乳器回収の実証実験を’23年2/28まで延長

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(株)赤ちゃん本舗(大阪市中央区、味志謙司社長)は、ピジョン(株)(東京都中央区、北澤憲政社長)と提携し、8月25日(木)から家庭で使わなくなったピジョン社製の哺乳器回収の実証実験を行っている。11月30日(水)までの予定だったが、好評につき、2023年2月28日(火)まで延長する。

この実験はプラスチックなどの資源の循環利用を目的としたもので、関東エリアのアカチャンホンポ10店舗に哺乳器回収ボックスを設置して回収する。哺乳器とは、哺乳びん(容器)+乳首+フード・キャップで構成された1つの製品。

取り組みを始めてからこれまでの間に、プラスチック製哺乳びん370本、ガラス製哺乳びん345本、乳首810個など合計で2747パーツを回収した。(11月9日時点)

回収対象製品は、ピジョン社のプラスチック製哺乳びん、耐熱ガラス製哺乳びん、乳首、フード、キャップ。ただし、ピジョン製品以外は対象外となる。回収ボックス設置店舗は、東京都の「アリオ葛西店」「アリオ亀有店」「アリオ北砂店」「アリオ西新井店」「アルカキット錦糸町店」「ららぽーと豊洲店」、千葉県の「アリオ柏店」「テラスモール松戸店」「ららぽーと柏の葉店」「ららぽーと TOKYO-BAY店」の10店舗。

回収ボックスに対象製品を持ち込むと、ボックスに設置された「シードペーパー」がもらえる。「シードペーパー」は、さまざまな花の種を漉きこんだ、古紙100%のリサイクルペーパー。ひと晩水につけて土に埋めると、数日で発芽する。花を育むことで環境に対する思いも未来に引き継がれていってほしいという願いが込められている。「シードペーパー」はSOUP Inc.の登録商標。

日本国内のシェアが85.6%を占めるピジョンの哺乳器は、プラスチック製と耐熱ガラス製の2種類がある。プラスチック製の哺乳びんは、プラスチックを細かく素材別に分別し、回収する仕組みがないこと、また耐熱ガラス製の哺乳びんは特殊なガラスであるため、一般的に「資源ごみ」ではなく「不燃ごみ」として扱われることから、哺乳器のリサイクルが進んでいないのが現状だった。

今回、赤ちゃん本舗とピジョン、プラスチックのリサイクルのトータルプロデュースを主に行う(株)パンテック(滋賀県大津市、黒木正明社長)が共働し、哺乳器の製品回収と資源リサイクルに取り組む実証実験を行う。アカチャンホンポの対象店舗に顧客が持ち寄った哺乳器をピジョンが回収し、素材ごとに分別を行い、リサイクル工場へ発送する。その後、リサイクル工場で粉砕され、再生原料化される。プラスチックはプランター、パレット、食品・薬品工場ラインの配管などに、ガラスは路盤材などを製造するための原料の一部に生まれ変わる。また、回収した哺乳器の一部は、将来的に再生されたプラスチックやガラスをピジョン製品に活用することを目指した検証にも用いる。

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