セブン-イレブンnews|AGCと協業、店舗設備向けガラス部材の資源循環に成功
(株)セブン‐イレブン・ジャパン(東京都千代田区、永松文彦社)はAGC(株)(東京都千代田区、平井良典社長CEO)と、セブン‐イレブン店舗の設備老朽化に伴い発生した廃棄棚板ガラス約4トン(約30店舗相当)を回収し、これを原料として生産した板ガラスを、再び新規店舗の部材に使用することで、店舗設備のガラス資源循環に日本で初めて成功した。
廃棄棚板ガラスを一部原料とした板ガラスを、店舗の冷蔵販売設備のガラス部材として使用。また、板ガラスの生産は2024年5月にAGC鹿島工場にて行なった。
店舗由来の廃棄ガラスを活用して再び板ガラスを生成するためには、廃棄ガラスの回収・分類・選別の工程を通じて、高い品質要件を満たす原料カレット(ガラス端材)を精製することが求められる。そこで、
①店舗の廃棄棚板ガラス回収を目的とした物流スキームの構築(セブン‐イレブン)
②廃棄棚板ガラスのデータを収集・分析し、板ガラスへリサイクルが可能な組成であることを確認(両社)
③原料カレットの選別工程および品質を評価(AGC)
に取り組んだ。
店舗に限らず、建物由来の廃棄ガラスをリサイクルすることは、年間数十万トンにのぼる産業廃棄物の削減や、珪砂やソーダ灰などバージン原料の節減につながり、サーキュラーエコノミーを促進する。またガラス製造における原料の輸入率低減に寄与する。また原料カレットは、バージン原料に比べ少ない燃料で溶解でき、製造工程におけるGHGの排出削減にもつながる。
協業の取り組みによって、約4.8tのバージン原料の節減および約2.4tのGHG排出削減に成功したという。