セブン&アイnews|自然関連情報TNFDの初開示/コーヒー豆に焦点

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(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は、事業活動が与える自然資本に関するリスクや機会を適切に評価し、開示を行う。これらの枠組みは国際的な組織である「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」に構築したもの。TNFDの提言に沿って開示する。

セブン&アイでは2030 年に目指すグループ像として「『食』を中心とした世界トップクラスのリテールグループ」と掲げることから、2024年度の評価では象徴的な商品として、農産物、特にコーヒー豆に焦点をあてた。

TNFD が開発した自然との接点、自然との依存・自然への影響、それらに伴うリスク・機会など、自然関連課題を評価・管理するための統合的なアプローチである「LEAP 分析」を行い、コーヒー豆の主要な調達国・地域と生物多様性との関係を評価。優先的に取り組むべき地域の設定を行っている。

特にセブン&アイグループ全体で取扱量が多く、かつ自然への影響が指摘されている「コーヒー豆」「大豆」「米」を重要な原材料として選定し、原材料ごとに自然への依存・影響を評価した。

その結果、特に「コーヒー豆」が、森林リスク・コモディティの1つであることから、TNFDが推奨するLEAPアプローチに沿って詳細な評価を実施することとなった。

自然への影響面ではコーヒー豆農地への転用による森林破壊や、地下水・地表水の使用に伴う水資源の減少、また農薬・肥料による土壌・水質の汚染などが挙げられている。

一方、自然への依存については、豊かな水を提供する自然の機能や、植物などが土壌を覆う・固めるなどで洪水や氾濫を抑える・地滑りを防ぐといった自然の機能への依存が高いとしている。

なお、コーヒー豆とともに重要な原材料として選定した「大豆」「米」についても、今後、自然への影響を低減するための取り組みを実施していくとともに、「食」を中心とする事業を展開するグループとして、「畜産物」「水産物」についても評価を拡張していく。

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