ファミマnews|PB商品の環境貢献度を可視化/脱炭素につながる購買を後押し
(株)ファミリーマート(東京都港区、細見研介社長)は、プライベートブランド(PB)商品やサービスの脱炭素効果(CO2排出量の削減率)を測定し、レジ液晶画面などを通じて顧客に伝える取り組みを、6月10日(火)から全国のファミリーマートで開始した。
第一弾として、100%リサイクルペットボトルを使用する「ファミマル 新潟県津南の天然水 600ml」を対象に実施する。
PB天然水「ファミマル 新潟県津南の天然水 600ml」は、国土交通省が「水の郷百選」として認定した「新潟県津南町」の秋成地区の水源から採水した硬度17㎎/Lの軟水。容器のペットボトルとして、使用済みのペットボトルを100%リサイクルしてつくったリサイクルペットボトルを使用している。
100%リサイクルペットボトルを使用することで、石油から新たにつくられるプラスチック使用量を減らすことができるだけでなく、ペットボトルを製造する際に発生するCO2排出量も削減することができる。
脱炭素効果(CO2排出量の削減率)の測定には、Earth hacks(株)(東京都渋谷区、関根澄人社長)が提供する「デカボスコア」を採用した。「デカボスコア」は、環境に配慮した取り組みを行った商品やサービスと、従来の素材や手法を用いた商品やサービスを比較することで CO2排出量の削減率をスコア化する取り組み。2025年5月現在、950以上の製品やサービスで採用されている。「デカボスコア」を大手コンビニエンスストアで導入するのは、ファミリーマートが初めてとなる。
以前の容器と比較した「ファミマル 新潟県津南の天然水 600ml」のCO2排出量の削減率は、「デカボスコア」の指標から、約30%であることがわかった。
今後は、中食や衣料などの各種PB商品や、ファミリーマート独自の環境アクションなどにも順次拡大していく予定だ。算出した「デカボスコア」は、レジ液晶画面やホームページ、SNSなどで公開する。