エディオンnews|高額商品伸び年商6368億円1.8%増・経常利益1%増
家電量販店チェーン㈱エディオン(大阪府大阪市、久保允誉社長)が、2018年3月期決算を発表した。
売上高6862億8400万円(前年同期比1.8%増)、営業利益153億7800万円(0.7%増)、経常利益161億6700万円(1.0%増)、純利益89億4400万円(▲31.8%)。営業利益、経常利益は増益。純利益は減益だが、前年度に繰延税金資産を積み増した影響の58億8600万円を除くと、実質的には増益基調だ。
営業利益率は2.2%、経常利益率は2.4%。
今期は「蔦屋家電」に積極的に取り組んだ。「蔦屋家電」は家電と書籍の展示販売を融合した「コト消費」をコンセプトとする。「蔦屋書店」や「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)との協業で開発したフォーマットだ。
また、eコマース(EC)事業も強化している。ECサイトの「エディオンネットショップ」を4月にリニューアルオープンした。また、文具・日用品のECサイトを運営するフォーレスト(株)を8月に子会社化した。さらに、EC市場の拡大に伴って物流需要が高まっていることを受けて、物流専門の子会社(株)e-ロジを3月に設立して、2019年3月期の営業開始を目指している。
連結売上高は、ECサイトリニューアルによってEC売上げが一時的に減少したことと、エディオン広島本店の建て替えによる閉鎖が減収要因となったが、高付加価値商品を中心としたエアコン、洗濯機・クリーナー、冷蔵庫の生活家電商品や4K対応商品を中心とするテレビが好調に推移したことから増収となった。
販売費および一般管理費は積極出店による経費増、配送コスト全般の上昇による物流費の増加、またECサイトリニューアルに伴うソフトウェアの減価償却費が増えたことで前年を上回った。しかし、粗利益率の高いエアコンや高付加価値商品の売上げが伸長したため、営業利益・経常利益ともに増益となっている。
2019年3月期は、売上高7100億円(前期比3.5%増)、営業利益185億円(20.3%増)、経常利益190億円(17.5%増)、純利益110億円(23.0%)を見込んでいる。