しまむらnews|第1四半期は主力の「しまむら」事業減収で経常利益31%減
(株)しまむら(さいたま市、野中正人社長)は、2019年2月期第1四半期の決算を発表した。
売上高は1376億1800万円(前年同期比▲0.3%)、営業利益71億7500万円(▲31.7%)、経常利益73億8600万円(▲31.0%)、純利益47億8200万円(▲32.7%)で、減収減益となった。
しかし、この期間の売上高対比の営業利益率は5.2%、経常利益率は5.4%と高いレベルだ。
同社グループは「規模の拡大と基盤の整備」を2018年度のグループ統一テーマとして掲げ、国内3000店舗に向けて、システム刷新の取り組みを進めるとともに社員の教育、育成に取り組んでいる。
セグメント別業績は以下の通り。
主力のしまむら事業は、「CLOSSHI(クロッシー)」ブランドの拡大に取り組んだ。ボリュームプライスの「CLOSSHI」に加えて、素材や機能、デザインをアップして高価格帯で販売する「CLOSSHI PREMIUM」と、品質は一定の基準を確保したうえで、どこよりも低価格で販売する「CLOSSHI VALUE」を期初より展開した。4月度には「CLOSSHI」ブランドの5周年記念セールを開催した。
期間内に8店舗を開設し、31店で改装を実施した。結果、しまむら事業での店舗数は1409店となった。
4月以降は低気圧の通過による天候の変化が大きく、5月のゴールデンウィーク後半から北海道では降雪も見られ、大雨や低気温の影響から初夏および夏物商品の販売にとって難しい天候が続いた。そのため、ファッションセンターしまむらの売上高は、前年同期比1.6%減の1052億5900万円となった。
アベイル事業は、従来の若者向け「カジュアル&シューズ」に加え、幅広い客層を捉えるべく、ベーシック商品の販売拡大に努めた。デニムの販売拡大を図るため、デザインデニムを「デニ7」とし、専用売場の設置と販促を行った。
3店舗を新規開設、1店舗を閉店し、店舗数は315店となった。2店舗で改装を実施したが、売上高は1.2%減の129億3500万円となった。
バースデイ事業は、「ベビー・子ども用品の総合専門店」として国内No.1の専門店を目指す。3月下旬からバースデイ全店でポイントカードを導入し、会員数は100万人を超えた。ポイントカードで収集した情報は、品揃えや販促、今後の出店戦略に活用する。
9店舗を開設して、店舗数は270店となった。2店舗で改装を実施した結果、売上高は8.2%増の151億3600万円となった。
シャンブル事業は、「雑貨&ファッション」の専門店として「おうち雑貨」をテーマに、家の中や身の回りのものを充実させたい女性に向けたライフスタイルを提案する。
期間内での店舗開設・閉鎖、改装はなく、既存98店舗での営業で、売上高は前年同期比2.9%増の26億2100万円となった。
ディバロ事業は、レディースシューズを中心とした「総合靴専門店」のモデルを確立するため、主力商品の品揃えの「幅出し」と価格訴求の強化を図り、多店舗化に向けた商品調達の仕組み作りに取組んでいる。
期間内に1店舗を開設、1店舗を閉鎖し、店舗数は16店舗となった。売上高は前年同期比41.9%増の1億8600万円となった。
通期では、しまむら単体で売上高5800億円(3.8%増)、営業利益510億円(17.5%増)、経常利益520億円(17.1%増)、当期純利益355億円(20.0%増)を見込んでいる。