しまむらnews|第2Q猛暑で客足伸びず2756億円3%減・経常利益39.5%減

(株)しまむら(埼玉県さいたま市、北島常好社長)の2019年2月期の第2四半期決算は、減収減益だ。

売上高2756億1600万円(前年同期比3.0%減)、営業利益143億1700万円(40.0%減)、経常利益147億4000万円(39.5%減)、四半期純利益95億0600万円(41.6%減)。

営業利益率は5.2%、経常利益率5.3%。

しまむらグループは2018年度のグループ統一テーマである”規模の拡大と基盤の整備“を図るため、システムの刷新と社員の教育、育成に取り組んでいる。

主力のしまむらの事業は、売上高2148億2300万円(4.7%減)と厳しい。上期に18店舗を開設した。44店舗を改装した。しまむら1400店舗セールや設立65周年など、大型のプロモーションを仕掛けて客数増となったが、目玉商品で低価格をアピールしたため、客単価は下落した。夏物セールで挽回を図ったが、台風と猛暑の影響で客数が伸びず、売上高は前年を下回った。

アベイル事業の売上高も225億0600万円と前年比1.5%減だ。4~6月の夏物商品の販売不振に加え、7月以降は目立った需要トレンドがなく、売上げは不調に終わった。

バースデイ事業は、売上高268億0600万円(7.5%増)と好調だ。3月下旬からバースデイ全店にポイントカードを導入したことが来店頻度を促した。カード会員数は170万人を超えている。

シャンブル事業は49億4800万円(2.8%増)、ディバロ事業は3億6200万円(37.6%増)。

台湾の思夢樂事業は売上高28億7600万円(9.7%増)、上海を中心とする中国事業の飾夢楽事業は2億9300万円(12.4%増)と、海外事業は好調だ。

しまむらグループでは、「モノ消費」から「コト消費」へのシフトが進み、消費者が「モノ」を所有する意識が希薄になったと見る。EC利用など消費パターンが多様化していることや、要不要の選別の目が厳しくなっていることで、これまでの生活防衛や節約志向とは異なる消費ブレーキ要因があると分析する。もちろん衣料品は天候に左右されやすい。今夏の記録的な猛暑は客足を鈍らせ、減収の要因の一つとなった。

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