コンビニnews|11月既存店大手3社の売上高は前年比微増も客数は伸びず

コンビニ大手3社の11月業績が発表された。

■セブン‐イレブン・ジャパン
既存店売上高は前年同月比100.6%だった。既存店の客数は99.5%。10月は前年を上回ったが、11月は前年に届かなかった。客単価は101.1%。チェーン全店では売上高は103.5%。11月末時点の店舗数は2万0700店。

■ファミリーマート
既存店売上高は前年同月比100.1%。客数は100.0%、客単価は100.1%だった。チェーン全店の売上高は99.0%と全体に振るわなかった。ファミリーマート(プロパー)の国内店舗数は、出店38店、ブランド転換42店、閉店33店で、純増は47店。11月末店舗数は1万5743店だった。

経営統合から2年余りにわたって進めてきた、ファミリーマートブランドへの一本化は11月末で完了した。ビルド&スクラップ店も含めたブランド転換店舗数は11月までの累計で約5000店となり、転換後の日商も引き続き好調を維持している。

商品別に見ると、おむすびは、健康ニーズに対応した「スーパー大麦 サラダチキンマヨネーズ」(128円)や、食べ応えのある具材をサンドしたワンハンドタイプの「男飯サンド チキン南蛮」(248円)などが売上増に貢献した。

惣菜では、「お母さん食堂」において、夕方以降の時間帯を対象とした販促企画に合わせて、「チーズタッカルビ」(398円)や「国産豚のピリ辛もつ煮」(398円)などおつまみ惣菜の品揃えを充実させた結果、大幅な伸長となった。

■ローソン
ローソン単体の既存店売上高(チケット・ギフトカード除く)は前年同月比99.6%。既存店の客数も98.5%で前年に及ばなかったが、チケット・ギフトカード等を含めた既存店売上高は、チケット・ギフトカード等の売上げが前年を上回ったことから既存店売上高前年比を押し上げて100.4%となった。客単価は100.1%と前年をクリア。チェーン全店では売上高は106.7%だった。

米飯カテゴリーでは、一人鍋を手軽に楽しめる「鍋〆シリーズ」などの弁当の販売が引き続き好調なことに加え、ヒット商品の「悪魔のおにぎり」や、期間限定で販売した「新コシ大きな焼さけハラミ」がおにぎりの売上げを牽引した。

たばこの売上げは前年並みで、既存店売上高前年比への影響はほぼなかった。

11月末時点のローソングループ国内総店舗数1万4524店のうち、ナチュラルローソンが141店、ローソンストア100が792店。

既存店成績はセブン-イレブン100.6%、ファミリーマート100.1%、ローソン100.4%。前年同月比が平準化してきたコンビニ業態である。

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