薬王堂news|’19決算/東北に27店舗新設し年商918億円・経常利益率4.8%

東北地方にドラッグストアを展開する(株)薬王堂(岩手県紫波郡、西郷辰弘社長)の2019年2月期決算。

売上高は918億1000万円、営業利益は38億8600万円、経常利益は42億3800万円、純利益は29億4500万円。2018年4月24日にマーケティング事業の子会社Medica(株)を新規設立したため、前年度との比較は発表していない。

ただし単体では、売上高917億1700万円(前年同月比10.4%増)、営業利益38億6800万円(9.7%増)、経常利益42億2300億円(3.8%増)、純利益29億3600万円(0.6%増)の増収増益だ。

営業利益率は4.2%、経常利益率は4.8%。

東北地方のドミナントを固めるために、岩手県6店舗、青森県6店舗、秋田県4店舗、宮城県5店舗、山形県4店舗、福島県2店舗の計27店舗を新規出店した。総店舗数は265店。そのうち調剤併設型は3店舗、調剤専門薬局は1店舗だ。

部門別の売上高を見ていく。
主力のヘルス部門は前年同期比で5.9%増加し、197億1300万円。医薬品は健康食品、感冒薬が、衛生用品では介護用紙おむつ、生理用品が伸長した。

ビューティ化粧品部門は8.7%増の152億9100万円。基礎化粧品、オーラルケア、ボディソープなどのトイレタリー商材が伸びた。

ホーム日用品部門は売上高が12.1%増加し、183億2700万円。日用品では衣料洗剤、家庭紙が、衣料品では軽衣料、靴下が好調だった。バラエティ部門はペット関連商品が伸長した。

そして、4割を超える売上構成比を占めるフード食品部門は383億8400万円。前年同期比12.7%増だ。飲料、菓子、日配品、酒類ではビール類、酎ハイ等が伸長した。

東北地方では全般に消費や景気の持ち直しの動きが見られるが、個人消費は横ばいの足踏み状態が続き、依然として厳しい経営環境にある、と薬王堂では見ている。そうしたなかで、2020年2月期は売上高1017億円(前年同期比10.8%増)、営業利益40億7100万円(4.7%増)、経常利益44億3800万円(4.7%増)、純利益30億9000万円(4.9%増)を見込む。

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