ローソンnews|第1Q営業収入1788億円4.9%増・経常利益11.1%増

(株)ローソン(東京都品川区、竹増貞信社長)が2020年2月期の第1四半期決算を発表した。

営業総収入1788億円(前年同期比4.9%増)、営業利益142億4700万円(12.4%増)、経常利益133億9900万円(11.1%増)、四半期純利益71億8400万円(16.5%増)の増収増益だ。

営業利益率8.0%、経常利益率7.5%の高水準だ。

国内コンビニエンスストア事業の営業総収入は1177億0200万円(2.2%増)、セグメント利益は110億9500万円(9.1%増)。

前期に全店に導入した新型POSレジは、セルフモードを利用したセルフレジへの切り替えを順次進めていて、今秋までに全店で完了する予定だ。また、レジ業務の効率化を図るために、セルフ決済サービス「ローソンスマホレジ」が利用できる店舗を拡げている。さらに新型ストアコンピュータへの入れ替えを進んでいる。これは複数店の経営管理が1台で容易にできる機能を追加し、情報処理能力を向上させたストコンだ。

訪日外国人観光客向けには、3月に「WeChatPay(微信支付)」を導入し、「メルペイ」「PayPay」「QUOカードPay(クオ・カードペイ)」のサービスも開始した。4月にはバーコード決済サービス「auPAY」が加わって、合計10種類のバーコード決済サービスが利用できるようになった。

商品面では、定番商品のおにぎりに新たに「金しゃりおにぎりシリーズ」を導入したほか、人気の「悪魔のおにぎり」シリーズに新フレーバーを加えた。これらが売上げ増加に貢献した。

また、3月に発売して3日間で販売数100万個を突破する大ヒット商品となった新スイーツ「バスチー バスク風チーズケーキ」をはじめとする「Uchi Café」スイーツが売上げに寄与した。

「ローソン」「ナチュラルローソン」「ローソンストア100」の出店数は130店舗、閉店数は108店舗で、純増は22店。5月末日現在の国内総店舗数は1万4681店。

調剤薬局、ドラッグストアチェーンと提携しているヘルスケア強化型店舗など、一般医薬品の取り扱い店舗数は5月末現在で214店舗(うち調剤薬局併設型店舗数は48店舗)、介護相談窓口併設型店舗数は20店舗、「ホスピタルローソン」は313店舗となった。

スーパーマーケットの成城石井事業は、営業総収入が232億5300万円(8.1%)、セグメント利益は22億9200万円(22.3%増)と、相変わらず好調だ。

オリジナル商品のヒットに恵まれたこともあり、売上げは堅調に推移した。また、成城石井「desica(デシカ)」シリーズの冷凍中華の一部を、全国のローソン店舗で販売を開始した。

エンタテインメント関連事業の営業総収入は210億円(8.7%増)、セグメント利益は18億1200万円(57.6%増)。

金融関連事業の営業総収入は84億0400万円(17.3%増)、セグメント利益は5億2800万円(34.6%減)。 (株)ローソン銀行は5月に、農林中央金庫とJAバンクへの共同ATM設置について合意し、2019年度から両者が希望するATMについて、ローソン銀行ATMに置き換えていく。

5月末日現在、全国のATM設置台数は1万3500台(前期末比41台増)、1日1台当たりのATM平均利用件数は47.9件、提携金融機関数はネット銀行も含めて全国で117金融機関(前期末比6金融機関増)となった。

海外事業を主とするその他の事業の営業総収入は110億3200万円(16.5%増)、セグメント損失は14億8100万円(11.6%増)。

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