フジnews|第1Q営業収益2064億円5.4%増・経常利益72億円9.0%増
(株)フジ(広島県広島市、山口普社長)の2026年2月期第一四半期は営業収益2013億9600万円(前年同期比2.7%増)、営業利益18億9900万円(32.3%増)、経常利益23億2900万円(28.7%増)、四半期純利益は11億5400万円(977.1%増)。
営業利益率0.9%(0.1%)、経常利益率1.2%(0.1%)。( )は前年同時期数値。
2024年3月にフジリテイリング、マックスバリュ西日本が経営統合して新生フジとなった。以来、中国・四国・兵庫エリアNо.1のスーパーリージョナルリテーラーを目指し、2030年度の営業収益目標を1兆円とする2024-2026年度の中期経営計画の実行中だ。基本戦略の「企業文化の確立」「既存事業の改革」「事業インフラの統合とシナジー創出」および「ESG経営の推進」に取り組んでいる。
「企業文化の確立」については、各種研修を通じて経営理念やビジョンの浸透を推進するとともに、売場づくりや効率的な働き方の成功事例を店舗間で共有することで、店舗運営やマネジメントレベルの向上を図っている。
「既存事業の改革」は、店舗の競争力向上に向けて、既存店の改装による活性化やスクラップ&ビルドを推進し、商業集積によるさらなる魅力向上を進めている。需要が拡大中の即食や簡便商品を主とした商品構成への刷新、駐車場やレストスペース等設備の改修、セルフレジの拡充などに取り組んでいる。
既存店の改装による活性化を7店舗(前期からの累計活性化店舗数44店舗)で実施した。また、スクラップ&ビルドを1店舗、新店を1店舗開店しました。店舗の生産性向上では、営業力の強化と店舗業務の省人化を目的に、電子棚札を7店舗(累計97店舗)、セルフレジ等を3店舗(累計380店舗)に導入し、人員を再配置するなど店舗内組織の見直している。
「事業インフラの統合とシナジー創出」については、サプライチェーンの統合と効率化を目指し、前期に四国地区の物流センターの再編が完了し安定的な供給体制を構築した。今期はさらに配送効率化を目指し山陰エリアの物流拠点の整備を進めている。
商品調達では取引先の集約や品揃えの統一を進めていて、4月に冷凍食品の仕入れ調達のルートを整備したことで、トップバリュ商品の品揃えを拡大した。
スーパーマーケット業態では、価格訴求を強化し、「全力プライス」や「毎日が安い」などのEDLP商品の販売により売上高向上に取り組み、トップバリュ商品の拡充で粗利益高アップを図った。店舗の競争力向上に向けた既存店の活性化ではマックスバリュ3店舗、マルナカ4店舗を対象に実施した。3月にフジ宇和島桜町店(愛媛県宇和島市)を開店した。
ディスカウントストア業態では、価格競争力のさらなる強化と差別化を目指して、イオンのDS専用プライベートブランド商品の品揃えの拡充を進めている。店舗の競争力向上に向け、4月にビッグ焼山店(広島県呉市)をスクラップ&ビルドした。
ノンストアの取り組みでは、移動販売のルート拡大を引き続き進めていて、累計88店舗、車両台数140台、760ルートとなった。移動スーパーの売上高前年同期比は8.5%増となった。