良品計画news|第3Q営業収益5911億円19%増・経常利益34%増/過去最高
(株)良品計画(東京都文京区、清水智社長)が2025年8月期の第3四半期決算を発表した。
2024年9月1日~2025年5月31日の連結業績は、営業収益5910億9300万円(前年同期比19.2%増)、営業利益594億0600万円(39.9%増)、経常利益578億2600万円(33.5%増)、四半期純利益435億9100万円(30.1%増)の二ケタ増益増収だった。第3四半期累計ベースでいずれも過去最高を更新した。
営業利益率は10.1%、経常利益率は9.8%。
営業収益は、国内外での新規出店に伴う店舗数の増加に加え、売上げが順調に推移したことで増収となった。四半期純利益は、前期に実施した欧州事業再編に伴う税金費用の減少が増益に寄与した。生産体制の内製化による原価低減、為替影響、海外における値下げ率の抑制により営業総利益率の改善が進んだほか、販管費率も低下したことで、営業利益率は10.1%となった。無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は、国内外計1396店。
国内事業の営業収益は3590億7200万円(22.5%増)、セグメント利益は413億0900万円(34.1%増)と、増収増益。既存店の売上高は、2024年2月以降、1年以上にわたってプラス基調が継続している。また、売上げの伸長に伴い、人件費や借地借家料、運搬・配送費をはじめとする経費率の改善が進み、営業利益は増益となった。
東アジア事業の営業収益は1645億9900万円(前期比14.1%増)、セグメント利益は325億3200万円(27.5%増)と、増収増益。台湾、香港も増収増益。中国大陸はオンライン販売が牽引した。韓国は、既存店売上が伸長した。中国大陸は、景況感の下げ止まりの兆しが見られるなか、中国最大のECイベントであるダブルイレブン商戦や会員向けプロモーション「会員良友節」を中心に売上げが好調に推移し、増収増益となった。台湾、香港も増収増益。韓国は、既存店売上高が伸長し増収となったものの、為替影響により増収減益。
東南アジア・オセアニア事業の営業収益は364億2900万円(26.3%増)、セグメント利益は44億7400万円(25.5%増)と、増収増益。ベトナム、マレーシアなどを中心とした出店拡大により売上げが伸長した。出店や人員強化に伴う経費が増加した一方、為替による押上げ影響等もあり、増益となった。
欧米事業の営業収益は309億9200万円(5.1%増)、セグメント利益は53億1800万円(38.1%増)。不採算店舗の閉鎖により店舗数は前期比で減少したものの、既存店の売上げが伸長したほか、為替影響も加わり増収増益となった。
国内では、郊外の生活圏を中心に61店舗を出店し、10を店舗閉鎖した。5月末時点の店舗数は674店。海外では、中国大陸、台湾、ベトナム、マレーシアなどに62店舗を出店し、22店舗を閉鎖して、722店舗となった。