イズミnews|第1Q営業収益1365億円25.5%増・経常利益61億円0.1%減

(株)イズミ(広島県広島市、町田繁樹社長)の2026年2月期第1四半期決算は、営業収益1365億3800万円(前年同期比25.5%増)、営業利益61億6100万円(6.0%増)、経常利益60億5600万円(0.1%減)、四半期純利益40億4500万円(2.8%増)。

営業利益率は4.5%(5.0%)、経常利益率は4.4%(5.0%)。( )は前年数値。

イズミは2024年8月にサニー事業の店舗網(70店舗)を加えたことで九州におけるドミナンスをより一層強化する体制を整えた。今後、サニー事業がもつノウハウを既存店舗へ波及させることで「新規SM事業」を成長ドライバーとして、将来、GMSと並ぶ収益の柱へと育成することを目指す。

「食品本部」に「新規SM事業商品部」を新設した。また4月に発足した町田繁樹新社長体制の下、店舗を「街の核」として位置づけ、単なる小売りの枠を超えた多機能な拠点としての役割への進化を目指す。

営業面では、主力の小売事業が2024年2月に発生したランサムウェア感染によるシステム障害の影響が一巡し、直営売場は客数が大きく回復し販売は堅調に推移した。食品売場は、節約志向に対して全力応援値下げなどの販促施策により堅調に推移した。

一方で、春先のライフスタイル売場は、気温の低い日が続いたことから衣料品が苦戦した。また、テナントは、飲食・サービスを中心に好調に推移した。

商品面では、3月から毎日の食卓や暮らしに欠かせない食料品や日用品を低価格で提供する「全力応援値下げ」の品目数を60品目から100品目へ拡大した。また、付加価値を高めるため、惣菜・生鮮加工品の自社製造ブランド「zehi(ぜひ)」は、新商品の開発と既存商品のリニューアルを推進した。さらに、買い求めやすい値ごろ感の訴求と適量サイズの品揃えを強化した。

一方、連結子会社の(株)ゆめマート熊本が運営するサニー70店舗で、システムの切り替えと商品の入れ替えを完了した。西友のプライベートブランドを3月より順次終了し、ニチリウグループの「くらしモア」を導入した。

出店面では、3月に広島新駅ビル「ミナモア」に当社初のバラエティコスメショップ単独店となる「En Fleur Petit(ア・フルール プティ) minamoa広島店(広島市南区)」をオープンした。また、「日常+高質」をキーワードにした、「アバンセminamoa広島店(広島市南区)」をオープンした。地元食材を使った商品や全国の銘品などの高付加価値商品を品揃えし、地域の顧客や旅行者など、多様なライフスタイルニーズに対応する。

既存店対策では、大規模リニューアルを実施した。3月には「ゆめタウン大竹(広島県大竹市)」に「無印良品」をテナントとして導入し、若い世代の新規顧客の取り込みを図った。期末店舗数は265店(イズミ106店舗、ユアーズ26店舗、ゆめマート熊本93店舗、ゆめマート九州30店舗、その他10店舗)。

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