コンビニnews|9月既存店セブン1.5%減・ファミマ1.9%減・ローソン1.1%減

コンビニ大手3社の9月実績が発表された。9月は台風の影響により不安定な気候となった日があったものの、全体を通して気温の高い日が続いた。

既存店売上高はセブン-イレブンが1.5%減、ファミマが1.9%減、ローソンが1.1%減と、3社とも前年を下回った。

■(株)セブン-イレブン・ジャパン
9月の既存店の売上高は98.5%。客数は100.6%、客単価は97.9%。チェーン全店の売上高は100.0%。
9月末時点の店舗数は2万0993店で、前月に比べて24店舗の純減だ。

セブンーイレブンでは事業構造改革を優先して、2019年度は新規出店を950店舗に抑制する。一方で、働く女性や高齢者を意識して冷凍食品や惣菜の品揃えを充実させた新レイアウト店舗の導入が順調に進んでいる。

■(株)ファミリーマート
既存店の売上高は前年同月比98.1%。客数は100.0%、客単価は98.1%。

チェーン全店の売上高は98.0%。ファミリーマートの国内店舗数は、9月末時点で1万5575店舗。17店舗を出店し、24店舗を閉店したから、前月比7店舗の純減。

気温が上昇した9月前半は、冷やし麺・ドライ飲料・アイスクリーム・酒等の季節性の強いカテゴリーが好調だった。また、引き続き「お母さん食堂」シリーズ2周年記念のキャンペーン施策などにより「中食」は前年並みの実績となったが、前年同月におけるタバコ増税前の駆け込み需要の反動から、既存店日商は前年実績を下回った。

■ローソン
ローソン単体の既存店売上高は98.8%。客数は100.8%だったが、客単価が98.0%で前年を下回った。全店ベースでは102.8%。ローソン100事業は98.2%にとどまった。
ローソングループの9月末時点の店舗数は1万4673店舗。そのうちナチュラルローソンが142店、ローソンストア100が774店。

調理パンカテゴリーでは、定番のサンドイッチのリニューアルや、具材を楽しむ新シリーズ SAND FULL(サンドフル)の展開が好評だったことから、売上げは前年を大きく上回った。また、調理麺カテゴリーでは、冷たい麺類などの季節商品が好調に推移したことにより、売上げは前年を上回った。

デザートカテゴリーの売上げは、「バスチー(バスク風チーズケーキ)」に加え、Uchi Cafeの新感覚スイーツ3品「サクバタ」「ぷるシュー」「モチーズ」が人気を集めたことなどにより、前年を大きく上回った。

たばこについては、前年にたばこの増税前の駆け込み需要があったことによる反動もあり、既存店売上高前年比を1%強押し下げる要因となっている。

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