セブン&アイnews|第3Q営業収益4兆9755億円1.9%減・経常利益5%増

(株)セブン&アイホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)が、2020年2月期第3四半期の連結業績を発表した。

累計営業収益は、4兆9755億3300万円(前年同期比1.9%減)、営業利益3190億8500万円(4.9%増)、経常利益3149億8800万円(5.0%増)、純利益1699億6800万円(8.8%増)の減収増益だ。営業利益、経常利益、純利益は、第3四半期連結累計期間として、それぞれ過去最高を記録した。

営業利益率は6.4%、経常利益率は6.3%。

セブン‐イレブン・ジャパンと7-Eleven,Inc.の加盟店売上げを含めた「グループ売上げ」は、9兆0193億2600万円(0.1%増)。

国内コンビニエンスストア事業の(株)セブン‐イレブン・ジャパンは、営業収益が7337億3300万円(1.2%増)、営業利益は2001億8700万円(7.3%増)の増収増益。既存店売上げは、政府が推進する、10月の消費税率引き上げに合わせたキャッシュレス・ポイント還元事業の追い風はあったものの、夏場の天候影響により前年を下回った。チェーン全店売上げは3兆7897億0700万円(2.2%増)である。

海外コンビニエンスストア事業の営業収益は2兆0758億5200万円(2.2%減)、営業利益は764億7100万円(11.4%増)の減収増益だ。北米の7-Eleven,Inc.は、収益性の低い既存店舗の閉店を進めるとともに、ファストフードやプライベートブランド商品「セブンセレクト」の開発・販売に力を入れた。自営店と加盟店の売上げを合計したチェーン全店売上高は、商品売上げの伸長はあったものの、ガソリン売上げの減少に伴い2兆9775億3800万円(0.8%減)となった。

スーパーストア事業の営業収益は1兆3662億3300万円(2.8%減)、営業利益は79億1100万円(19.8%減)の減収減益。

(株)イトーヨーカ堂は、荒利率改善や販管費適正化に努めたものの、既存店売上げは前年を下回り、営業損失が6億9500万円増の8億9600万円となった。同社は、2016年10月に発表した「100日プラン」に基づき、閉店や改装を伴う店舗構造改革を実施している。

(株)ヨークベニマルは、既存店売上げは前年を下回ったが、主に荒利率の改善による収益性向上に努めた結果、営業利益は86億2900万円(10.4%増)となった。

百貨店事業の営業収益は、4206億6000万円(1.40%減)。(株)そごう・西武は、イトーヨーカ堂同様「100日プラン」に基づく閉店や店舗譲渡を伴う店舗構造改革を実施してきた。また、店舗政策、人員政策、売場政策からなる事業構造改革を10月に発表した。11月にはその一環として、店舗の新しいオペレーションモデル確立に向け、百貨店と専門店の融合を目指した西武所沢店をリニューアルした。しかし、既存店売上高は前年を下回り、営業損失は16億8000万円増加し、26億1700万円となった。

金融関連事業の営業収益は1629億0900万円(0.1%増)、営業利益は417億円(2.9%減)。(株)セブン銀行の期末国内ATM設置台数は2万5343台で、前期末より260台増加した。期間中のATM総利用件数は前年を上回ったものの、決済手段の多様化や、一部提携金融機関による手数料体系変更の影響で、1日1台当たりの平均利用件数は、91.2件で前年同期差1.9件減だった。

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