セリアnews|第3Q売上高4.8%増・経常利益0.2%減の増収微減益

100円ショップを全国に展開する(株)セリア(岐阜県大垣市、河合映治社長)が、2020年3月期の第3四半期の連結業績を発表した。セリアは(株)大創産業に続いて、100円ショップ第2位の企業だ。

第3四半期累計期間の業績は、売上高1347億1500万円(前年同期比4.8%増)、営業利益129億6300万円(0.3%減)、経常利益130億2900万円(0.2%減)、四半期純利益は87億7400万円(0.6%減)となり、増収微減益だ。

売上高対比の営業利益率は9.6%、経常利益率は9.7%と高収益企業である。

「ゼロサム時代を確実に勝ち残る」をテーマとして、顧客層拡大を狙いとした商品開発とデータに基づいた商品ポートフォリオ管理の強化、複数出店案件が見込める企業との関係強化および未出店地域の重点開拓、システムを活用した店舗作業全般の効率化追求に取り組んでいる。

4月には、東海北陸地方の物流拠点を愛知県小牧市から愛知県東海市に移設した。また作業負担の軽減を狙いとした物流平準化コントロールを開始するなど、物流改善を推進している。

直営既存店売上高は、消費税増税が実施された10月が、台風の影響もあって93.6%と前年を大きく下回った。その後、回復傾向にあるものの、来店客数、買い上げ点数ともに前年を下回ったことにより、前年同期比98.0%となった。当初の見込みも下回った。

主要経営指標については、売上高は直営既存店売上高未達を主因として見込みを下回った。しかし売上原価率は、直営売上高比率が上昇したことなどによって56.7%となり、前年同期よりも0.1ポイント低下した。一方、販売費および一般管理費については、既存店売上高が見込みを下回った影響が大きく、売上高に対する比率は0.6ポイント上昇し、売上高営業利益率は9.6%(前年同期10.1%)となった。

店舗政策では第3四半期累計期間に、出店が直営店109店舗、FC店1店舗、退店が直営店41店舗、FC店4店舗だった。期末の店舗数は、直営店1611店、FC店46店の合計1657店となった。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧