三越伊勢丹news|3月売上高35.1%減/4月もコロナ影響で臨時休業・時短営業
(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、杉江俊彦社長)が3月の売上速報を発表した。
国内百貨店は、既存店が前年同月比64.9%の35.1%減だった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、首都圏三越伊勢丹の6店舗では3月2日から営業時間短縮を実施している。国内グループ百貨店でも、札幌丸井三越と函館丸井今井が3月1日に食品フロアを除いて臨時休業し、一部店舗では営業時間を短縮している。また、札幌丸井三越では感染者発生による消毒対応等のために3月15日を全館臨時休業した。
行政からの外出自粛要請もあり、入店客数の減少や消費マインドへのマイナス影響を受け、首都圏三越伊勢丹と国内百貨店ともに、売上高は6カ月連続で前年実績を下回った。
インバウンドに関しては、入国規制の影響もあり2月に比べてさらに大きく減少した。
店頭での売上げが厳しいが、食品宅配サービスやECの売上げは好調だ。定期宅配サービスのISETAN DOORや化粧品オンラインストアmeecoなどは前年比2倍で伸びている。ただし、これらは百貨店事業売上高には含まれない。
伊勢丹新宿本店62.1%、三越日本橋本店60.0%、三越銀座店44.9%、伊勢丹立川店68.8%、伊勢丹浦和店70.4%。
国内グループ10店舗は前年同月比70.9%。新潟三越伊勢丹84.8%、広島三越84.1%、名古屋三越78.3%、仙台三越73.9%、高松三越73.6%、静岡伊勢丹72.4%、岩田屋三越68.5%、函館丸井今井62.2%、松山三越59.7%、札幌丸井三越55.3%。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、週末の外出自粛要請を受け、首都圏の6店舗では4月4日と5日、11日と12日の週末を臨時休業すると決めた。平日については、当初4月3日(金)までとしていた営業時間短縮を10日まで延長する。4月はさらに落ち込みが激しくなりそうだ。