PPIHnews|5月既存店売上高ドン・キホーテ7.5%増/ユニー6.4%増
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が(株)ドン・キホーテ、ユニー(株)の5月業績を報告した。
コロナ禍において、外出自粛やテレワークの推進などが常態化し、お客の購買動機が大きく変化した。生活必需品のまとめ買い需要などもあって、国内リテール5社合計の既存店売上高は、前年同月比3.0%増となった。全店では5.9%増である。
ドン・キホーテの免税売上高を除く既存315店舗の売上高は前年比107.5%(7.5%増)。客単価13.9%増、客数は5.6%減となった。全体では前年比98.4%の1.6%減だった。
食品や日用消耗品などのいわゆる「巣ごもり消費」がけん引した。外出自粛要請や緊急事態宣言が続いていたことから、お客の来店回数(客数)は減少しているが、まとめ買い効果によって客単価は上昇した。
「家電製品」部門では、扇風機などの季節家電、ミキサーやホットプレートなどの調理家電が伸長した。テレビも好調だった。
「日用雑貨品」部門では、マスクなどの衛生用品やハンドソープなどの日用消耗品が高い伸び率を記録したことに加えて、フライパンなどの調理器具も伸長した。
「食品」部門では、ステイホームに伴って、調味料やお好み焼き粉など家庭でつくって楽しむための加工食品が好調に推移した。ヨーグルトや冷凍食品などの日配品は2桁増となった。
「時計・ファッション用品」部門では、外出率の低下に伴って衣料品やカバン類およびシューズが苦戦した。一方で電子タバコなどの嗜好品雑貨が健闘した。
「スポーツ・レジャー用品」部門では、ダンベルなど室内用フィットネス用品が堅調だった。玩具は、人気漫画のグッズ(缶バッジやオリジナルタオル)が人気を集めた。
ユニーの5月は、既存145店舗の売上高が前年⽐106.4%と前年同月を6.4%上回った。客数は0.2%減だが、客単価は8.5%と伸びた。
緊急事態宣言下における外出自粛などの影響で、巣ごもり需要を的確に取り込んだ「住居関連品」「食品」は2桁増となった。
「衣料品」部門では、外出自粛やテレワーク推進の影響から、衣料品全般で厳しい状況が続いたが、スウェットスーツなどのホームウェアやスポーツウェアが健闘した。
「住居関連品」部門では、行楽用品や化粧品などが苦戦する一方、マスクやウェットティッシュなどの衛生用品、ホットプレートや扇風機などの家電製品、清掃用品、玩具などが好調に推移した。
「食品」部門では、家ナカ需要が増えたことで鮮魚、精肉、青果など生鮮食品が好調だった。また、お酒、乳製品・納豆などの日配品、冷凍食品、菓子などが売上げに大きく寄与した。
PPIHグループでは5月26日(火)に名古屋市南区の「ピアゴ ラ フーズコアアラタマ店」を「MEGAドン・キホーテUNYアラタマ店」として改装オープンした。
6月は「アピタ砺波(富山県砺波市)」をユニー・ドンキのダブルネーム店として改装・出店する予定だ。