マツキヨnews|第1Qはコロナ禍響き売上高1316億円9.8%減・経常35.8%減
(株)マツモトキヨシホールディングス(千葉県松戸市、松本清雄社長)の2021年3月期第1四半期は、コロナ禍によって営業時間の短縮、テナント店舗での臨時休業、一部店舗での週末臨時休業、さらにインバウンド需要の失速から、売上高1316億1400万円(前年同期比9.8%減)、営業利益56億0900万円(38.9%減)、経常利益63億1100万円(35.8%減)、四半期純利益38億7600万円(40.5%減)と減収減益だ。
営業利益率4.3%、経常利益率4.8%。
今期は3つの重点戦略「デジタル化の更なる高度化」「グローバル化の更なる進展」「専門領域での事業規模拡大」を新たに設定して取り組んでいる。デジタルマーケティングの基盤となるポイントカード会員、LINEの友だち、公式アプリのダウンロード数は、6月末現在、延べ7110万超まで拡大した。グローバル化ではアジアを中心に出店を進める。6月末の海外店舗数は、タイ王国で32店舗、台湾で12店舗の合計44店舗まで増え、ベトナム社会主義共和国では1号店のオープンに向けた準備が進んでいる。専門領域における事業の成長ドライバーとして、厚生労働省の認可を受けた34店舗の健康サポート薬局のほか、調剤サポートプログラムの加盟店舗も94店舗まで拡大している。
小売事業の売上高は1260億900万円(10.2%減)。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響から、マスクや除菌関連、日用品や食品などの特需が郊外型店舗を中心に発生した。一方で、外出自粛や在宅勤務の推進から、繁華街や都心店舗では客数が減少した。調剤事業は、コロナウイルス禍に伴う医療機関への受診を控える動きや処方箋応需枚数の減少があったが、調剤店舗の新規開局などもあり、前年同期並みの売上高で推移した。
卸売事業は45億7100万円(3.2%減)。
6月5日に「薬マツモトキヨシキーノ和歌山店」をオープンしたことで、国内47都道府県への出店を達成。6月末におけるマツキヨグループ店舗数は1726店舗となった。