アインnew|第2Q売上高0.3%減・経常利益48.4%減/処方箋枚数減少
(株)アインホールディングス(北海道札幌市、大谷喜一社長)が2021年4月期第2四半期の決算を発表した。
5月~10月の上期売上高は1453億5200万円の前年同期比0.3%減の減収だ。営業利益は39億2700万円(前年比53.0%減)、経常利益は45億1700万円(48.4%減)、純利益は26億3000万円(43.1%減)と大幅な減益となった。
営業利益率2.7%、経常利益率3.1%。
アインホールディングスの中心的事業であるファーマシー事業における売上高は1280億2900万円(1.9%減)、セグメント利益は83億7000万円(17.8%減)となった。「かかりつけ薬剤師・薬局」として、地域医療連携、お薬手帳等を活用した薬剤に関する情報の一元的・継続的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導の強化を進めた。
新型コロナウイルス感染症の影響による外来受診抑制を受けて、処方箋枚数が減少したことが大きい。現在、処方箋枚数については緩やかな回復傾向にある。
営業開発では、大型薬局の積極的な出店とM&A基準の引き上げに加え、小規模店舗の撤退を出店戦略として事業規模の拡大と店舗運営の効率化を進めた。
M&Aを含め、グループ全体で合計10店舗を出店した。6店舗を閉店し、22店舗を事業譲渡した。10月末の薬局総数は1070店舗。
コスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ」を展開するリテール事業における売上高は93億8800万円(28.3%減)、セグメント損失は10億1400万円(前年同期は4億4200万円の利益)。新型コロナウイルス感染症の影響などで厳しい市場環境が続いた。「アインズ&トルペ」の出店については、大都市圏の中でも好調なベッドタウンのターミナル駅周辺をターゲットとする出店戦略に転換し、各店舗に応じた戦略的な売場づくりを行った。また「AINZ&TULPE WEBSTORE 公式ECサイト」を開設し、顧客の利便性向上を図った。
5店舗を出店し、5店舗を閉店したことで、コスメ&ドラッグストア総数は63店舗となった。