セリアnews|第3Q売上高11.4%・経常利益24.1%の大幅増収増益
100円ショップを全国に展開する(株)セリア(岐阜県大垣市、河合映治社長)が、2021年3月期第3四半期の連結業績を発表した。セリアは(株)大創産業に続いて、100円ショップ第2位の企業だ。
2020年4月1日~2020年12月31日の業績は、売上高1501億1900万円(前年同期11.4%増)、営業利益161億0800万円(24.3%増)、経常利益161億6600万円(24.1%増)、四半期純利益は109億6700万円(25.0%増)と大幅な増収増益だ。
売上高対比の営業利益率は10.7%、経常利益率は10.8%と高収益企業である。
「新たな日常への対応力を強化する」をテーマとして、①顧客層拡大を狙いとした商品開発のため、大阪市に情報収集を目的としたサテライトオフィスを開設、②複数出店案件が見込める企業との関係強化および未出店地域の重点開拓、③システムを活用した社内全体の効率化追求に取り組んでいる。
期間前半は緊急事態宣言の発出によって営業自粛した。4月末時点で、大型商業施設内などの休業店舗数が226店舗となった。そこで直営既存店売上高は、4月が前年同月比97.3%、9月は前年の消費税増税の駆け込み需要の反動で97.7%となった。しかし他の月は順調に推移し、9月~12月の期間では前年同期比104.5%と見込みを上回った。
主要経営指標の中で、売上原価率は前年同期と変わらず56.7%となった。一方、販売費および一般管理費は、既存店売上高が前年同期を上回ったことなどにより、売上高に対する比率が1.1ポイント低下した。そのため売上高営業利益率は10.7%(前年同期9.6%)となった。
店舗政策では第3四半期累計期間に、出店が直営店110店舗、退店が直営店17店舗だった。12月末の店舗数は、直営店1726店、FC店46店の合計1772店となった。