サンドラッグnews|年商6343億円2.7%・経常利益2.9%の増収増益
(株)サンドラッグ(東京都府中市、貞方宏司社長)が2021年3月期の本決算を発表した。
2020年4月1日~2021年3月31日の業績は、売上高6343億1000万円(前期比2.7%)、営業利益373億4500万円(2.0%増)、経常利益382億2800万円(2.9%増)、純利益253億2900万円(6.9%増)と増収増益だ。
営業利益率は5.9%、経常利益率は6.0%。
「安心・信頼・便利の提供」をキーワードに、専門性を高め、質の高い出店、サービスレベルの向上、プライベートブランド商品の拡充開発、新業態開発、店舗改装による品揃えの充実に積極的に取り組んだ。またIT・デジタル化等活用した「ローコストオペレーション」を進めている。
2020年4月1日付で完全子会社の(株)サンドラッグファーマシーズを吸収合併し、効率化を図った。
ドラッグストア事業は売上高が4222億5100万円(1.2%減)、営業利益は250億4300万円(9.4%減)の減収・減益。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、マスク・消毒液などの感染症予防対策商品や食料品・日用品などの巣ごもり消費需要が増加し、郊外型店舗は順調に推移した。一方、駅前型店舗では、インバウンド需要の消失のほか、外出自粛・テレワークによって客数や化粧品の売上げが減少し、売上高が前期を下回った。折り込みチラシなどの販売促進の自粛、キャッシュレス決済の拡大やセミセルフレジの導入による生産性の改善によって、経費の削減に努めた。
ダイレックス(株)が手掛けるディスカウントストア事業は、売上高が2557億1400万円(11.2%増)、営業利益が123億1200万円(37.4%増)と好調に推移した。
グループ全体の店舗数は、ドラッグストア事業903店舗。内訳は直営店709店舗、(株)星光堂薬局70店舗、(株)サンドラッグプラス62店舗、フランチャイズ店62店舗。ディスカウントストア事業313店舗を加えて合計1216店舗をネットワークする。
2022年3月期は、グループ合計84店舗(ドラッグストア事業49店舗、ディスカウントストア事業25店舗)の新規出店を計画して、売上高6566億円(3.5%増)、営業利益368億円(1.5%減)、経常利益374億円(2.2%減)、純利益257億円(1.5%増)を見込む。