アスクルnews|年商4222億円5.4%増・経常利益60%増の過去最高益
アスクル(株)(東京都江東区、吉岡晃社長)が2021年5月期の本決算を発表した。
売上高は4221億5100万円(前年同期比5.4%増)、営業利益139億2300万円(57.8%増)、経常利益138億5000万円(60.0%増)。特別損失として、「LOHACO本店」のWEBサイトリニューアル等に伴う固定資産除却損8億4500万円、連結から除外となった(株)エコ配に対する貸倒引当金繰入額7億円に加え、福島県沖地震、その後続いた地震による災害による損失6億8800万円等を計上し、当期純利益は77億5800万円(前期比37.2%増)となった。
いずれの段階利益も過去最高益を大幅に更新し、営業利益は13期ぶり、最終利益は8期ぶりの過去最高益だ。
営業利益率、経常利益率ともに3.3%。
2020年4月の緊急事態宣言以降に落ち込んだBtoB事業の売上高成長率が2020年5月の緊急事態宣言解除後は堅調に推移し、また手指消毒液やマスクといった新型コロナウイルス感染対策商品の特需が継続したため、BtoB事業は増収大幅増益となり、BtoC事業の「LOHACO」も損益改善が進んだ。
主力分野であるBtoB事業の売上高は、前期比で161億2000万円増収の3451億9200万円(4.9%増)。SEOを強化したことによる効果が大きかった。また、経済産業省と厚生労働省からの要請を受けて実施した手指消毒液の優先届けをきっかけにして、医療機関・介護施設の新規顧客が増加した。稼働率も顧客の増加とともに上昇した。またeコマース需要の増加による梱包資材等の売上げも貢献した。
BtoC事業については、コロナ禍の自粛生活が続くなかで、「サイバーサンデー」や「超PayPay祭」等の販促効果もあり、売上高は順調に伸長。付加価値の高い商品や販売価格の適正化も進み、売上総利益率が改善した。「LOHACO」の売上高は、前期比で42億3800万円増の528億5800万円(8.7%増)となり、BtoC事業合計でも、前期比で52億5400万円増の685億8800万円(8.3%増)となった。