JMnews|年商1298億円2.3%増・経常1.7%減/ジャパンミート既存店が牽引
(株)JMホールディングス(茨城県土浦市、境正博社長)が2021年7月期の本決算を発表した。売上高は1298億2300万円(前年同期比2.3%増)、営業利益が65億7500万円(2.1%減)、経常利益が66億9300万円(1.7%減)となり、純利益は42億4600万円(16.2%増)。
営業利益率5.1%、経常利益率5.2%。
同社は旧ジャパンミートが2020年2月に設立した持株会社。主力のスーパーマーケット事業のほかに外食事業、イベント関連事業、アウトソーシング事業、施設運営管理事業で構成される。
増収の要因は、年末商戦が好調に推移したこと、コロナ禍のまとめ買いニーズに適切に対応できたことで、スーパーマーケット事業の既存店売上高が伸長した。また独自の販売手法である異常値販売による買上点数増加策やジャンボパックなどの販売強化策によって、精肉をはじめとする生鮮食品を中心とした料理素材が支持された。
スーパーマーケット事業は、「ジャパンミート生鮮館」「ジャパンミート卸売市場」「パワーマート」「食肉卸売センターMEAT Meet」「肉のハナマサ」の5つの業態で構成されている。その売上高は1261億5500万円(2.5%増)、セグメント利益(営業利益)は62億2400万円(11.4%減)。新規出店に伴う一過性の開店費用、店舗改装に係る費用等が発生したため減益となった。
2020年12月に「肉のハナマサPLUS」要町店(東京都板橋区)、2021年4月に「ジャパンミート生鮮館」仙台中山店(宮城県仙台市)と「肉のハナマサPLUS」小岩店(東京都江戸川区)、6月に「ジャパンミート卸売市場」ふじみ野店(埼玉県ふじみ野市)、7月に「ジャパンミート卸売市場」流山店(千葉県流山市)を開店した。一方で2020年9月に「ジャパンミート生鮮館」大曲店(北海道北広島市)を閉店した。7月末のスーパーマーケット事業の店舗数は89店舗。
スーパーマーケット事業以外の「その他の事業」は、売上高が56億3200万円(2.9%減)、セグメント利益は3億7000万円(168.5%増)。
その他事業には(株)ジャパンデリカが運営する「漫遊亭」の外食事業、AATJ(株)が展開する「肉フェス」などのイベント関連事業、(株)アクティブマーケティングシステムが行っているレジ業務の受託代行サービスなどのアウトソーシング事業、そして2021年2月に子会社化した(株)ニコモールの施設運営管理事業がある。群馬県太田市のショッピングセンター「ニコモール」にはジャパンミート生鮮館新田店をはじめとした36の専門テナントが出店している。