天満屋ストアnews|年商671億円3.4%減・経常利益3.0%増の減収増益

(株)天満屋ストア(岡山市北区、野口重明社長)の2022年2月期決算は、営業収益が671億2700万円(前年同期比3.4%減)、営業利益21億4700万円(6.4%減)、経常利益24億5600万円(3.0%増)、四半期純利益10億5500万円(32.2%増)の減収増益だった。

営業利益率3.2%、経常利益率3.7%。

小売事業の売上高は、619億2700万円(前年度比3.3%減)。

大型店舗の休業・時短営業に伴う客数減少や巣ごもり需要の反動を受け、衣料品や生活用品の売上げ回復が遅れ、食料品の売上げも伸び悩んだ。

こうしたなか、キャッシュレス決済の推進、取扱金券の電子化、ネット販売の拡大および清潔な店舗環境の整備に努めた。あわせて、コロナ禍における生活応援として、EDLP(低価格戦略)の強化やEdy付きハピーカードの新販促、地元企業と連携した販促およびSNSを活用した販促に取り組んだほか、業務のデジタル化による生産性の向上、省エネ機器の拡大など、環境に配慮した店づくりを通じて働き方改革や環境問題にも取り組んだ。

3月に岡南店(岡山市南区)の食料品売場の改装および複合商業施設「アクロスプラザ岡南」の一部開業、4月に岡輝店(岡山市北区)、9月に老松店(岡山県倉敷市)を全面改装するなど既存店舗の活性化にも注力した。

7月には府中天満屋(広島県府中市)を全面改装した。2階に府中市が運営する若者、女性、子育て世代をはじめとする幅広い世代を対象とした施設の「i-core FUCHU(いこーれ ふちゅう)」を開設し、府中市との協働によるまちづくりを推進し、地域の活性化に取り組んだ。加えて、(株)天満屋および(株)セブン&アイ・ホールディングスとの業務提携面では、3月に天満屋倉敷店の食料品売場の一部承継オープンし、6月から26店舗にセブン銀行ATMを増設した。

惣菜等調理食品の製造販売を主とする小売周辺事業の売上高は、52億3800万円で前年比3.1%減少した。

2023年2月期の連結業績は、営業収益580億円(前連結会計年度比15.2%減)、営業利益25億円(16.4%増)、経常利益25億円(1.8%増)、純利益12億円(37.8%増)を見込む。

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