しまむらnews|第3Q売上高4639億円6.2%増/経常利益455億円14.6%増

(株)しまむら(埼玉県さいたま市、鈴木誠社長)が2023年2月期第3四半期の決算を発表した。

2月21日~11月20日の業績は、売上高4639億0300万円(前年同期比6.2%増)、営業利益445億4700万円(14.9%増)、経常利益455億2700万円(14.6%増)、四半期純利益317億1100万円(17.8%増)。

営業利益率9.6%(8.9%)、経常利益率9.8%(9.1%)。( )は前年同期数値。

しまむらグループは2023年度のグループ統一テーマを “リ・ボーン2ndステージ「進化と応用」” として、商品力と販売力の強化を推し進めている。

また、事業の基礎と基盤の強化では、11月度に顧客管理システムの新規導入、ディバロ事業の新モデル店舗をオープンさせた。

しまむら事業の売上高は前年同期比5.1%増の3464億5600万円。自社開発ブランド(PB)とサプライヤーとの共同開発ブランド(Joint Development Brand=JB)の品揃えを拡充し、PBは冬物ニットが好調だった。

また、インテリアが好調で、高価格帯の「CLOSSHI PREMIUM」は肌着や寝具で展開を拡大し売上げを伸ばした。コーディネート提案を強化したJBや旬のインフルエンサー企画、人気のキャラクター商品も好調。在庫管理面では、都市部と郊外、寒冷地域と温暖地域など、店舗立地に応じた商品管理を行い、売上規模が拡大したPBやJBは、ブランド別に売場作りと在庫管理を徹底したことで、値下げを抑制した。

広告宣伝では、動画CMのWEB配信などデジタル広告を拡大し、大感謝祭など重点催事のチラシ販促を強化したことで客数が増加。店舗別対応では都市部限定チラシの取組み強化で該当店舗の売上が伸長した。期中3店舗を開設、3店舗を閉店し、1421店となった。

アベイル事業の売上高は12.5%増の454億6100万円。メンズはレディースサプライヤーの活用でニットなどのトレンド商品が売れ筋となり、レディースはJBの重点販売商品を決めてチラシ販促を強化し、ローティーン企画などの新企画を拡大して順調に推移した。

服飾雑貨はブーツやバッグ、帽子が外出需要の高まりで好調。インテリア・生活雑貨は、キャラクター商品を中心に品揃えと売場を拡大して売上げが伸びた。期中2店舗を開設、3店舗を閉店し、313店舗となった。

バースデイ事業の売上高は5.6%増の560億0400万円。JBの展開を拡充し、新生児向けJBの「Cottoli(コトリ)」はギフト提案を強化し、ジュニア向けJBの「rabyraby(ラビラビ)」はトレンド商品を拡大して売上げを伸ばした。

JBの構成比を高めたベビーカーやチャイルドシート、ランチグッズも外出需要の高まりで好調。販促ではインフルエンサーの活用や新規販促媒体による産院向け広告の強化など、販促手法を多様化して新規顧客の獲得に取り組んだ。期中5店舗を開設、2店舗を閉店し、店舗数は313店舗。

シャンブル事業の売上高は13.1%増の107億8100万円。ブランディングを強化したアウター衣料のJBが順調に推移し、外出需要の高まりでバッグや帽子、アームカバーなどの服飾雑貨のほか、コスメやフレグランスなどの雑貨も売上を伸ばした。

キャラクター商品は世代を超えた客層の広い新規キャラクターの開拓が成功し、好調だった。

また、イベント需要の回復でクリスマス雑貨が売上を伸ばし、クリスマス限定のラッピング資材がギフト向け商品の販売に効果的となった。期中12店舗を開設し、店舗数は114店。

ディバロ事業の売上高は16.0%増の5億7100万円。外出需要の高まりでシューズ全般が好調。

レディースはパンプスとスニーカー、トレンドのブーツが売上げを伸ばした。メンズはスニーカーとビジネス、キッズはスニーカーとブーツが好調。取扱いを拡大したアウター衣料と服飾雑貨は、トレンド商品の強化や新規サプライヤーの開拓で売上げを伸ばした。

販促面では、SNS配信の回数増加と媒体の種類拡大が、SNS会員数の大幅増加につながった。期中は1店舗開設。店舗数は16店舗。

台湾で事業展開する思夢樂事業の売上高は前年同期比9.9%増の10億2300万ニュー台湾ドル(46億2700万円)。店舗数は41店舗。

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