サンドラッグnews|年商6905億円6.4%増・経常利益9.8%増の増収増益
(株)サンドラッグ(東京都府中市、貞方宏司社長)は2023年3月期の本決算を発表した。
2022年4月1日~2023年3月31日の業績は、売上高6904億6200万円(前年同期比6.4%増)、営業利益374億5200万円(10.0%増)、経常利益381億3400万円(9.8%増)、四半期純利益257億0300万円(7.8%増)の増収増益だった。
営業利益率5.4%、経常利益率5.5%。
同社グループは、引き続き「安心・信頼・便利の提供」をキーワードに、専門性を一層高め、質の高いサービスレベルの向上・生鮮食料品の導入・食料品の販売強化に取り組むとともに、積極的な新規出店とさらなる生産性向上を目指し効率化に取り組んだ。
主力のドラッグストア事業の売上高は4515億2100万円(前期比6.3%増)、営業利益は236億6500万円(9.2%増)。国内外の行動規制緩和を受け、インバウンド需要は回復の兆しが見られたものの、化粧品と医薬品の一部にとどまり、依然として繁華街店舗においては、コロナ禍前水準の約50%程度で推移している。積極的な新規出店に加え、風邪薬・花粉症関連需要が増加したことで、売上高は前期を上回った。
経費面では電子棚札を導入することで生産性の向上を図るとともに、引き続き全社的に節電に取り組み、経費抑制に努めた。65店舗を新規出店し、93店舗を改装した。一方で、21店舗を閉店した。
ディスカウントストア事業の売上高は2885億1100万円(6.9%増)、営業利益は137億8700万円(11.4%増)。引き続きマスク・ペット用品などに加え、食品部門の値上げに伴いセール品が減少した影響で売上総利益率が上昇し、売上げ・利益ともに前期を上回った。33店舗を新規出店し、13店舗を改装した。一方で、4店舗を閉店した。
2022年10月に、四国エリアのフランチャイジーであった(株)大屋の全株式を取得し完全子会社化した。
この結果、3月末時点の同社グループ全体の店舗数は、ドラッグストア事業1016店[直営店783店、(株)星光堂薬局74店、(株)サンドラッグプラス67店、(株)大屋55店、フランチャイズ等37店]、ディスカウントストア事業364店[ダイレックス(株)364店]の合計1380店舗となった。
2024年3月期通期は、売上高7465億円(前期比8.1%増)、営業利益384億円(2.5%増)、経常利益390億円(2.3%増)、当期純利益263億円(2.3%増)を見込む。