DCMnews|第1Q営業収益1239億円8.6%増・経常利益10.3%減
DCMホールディングス(株)(東京都品川区、石黒靖規社長)が2024年2月期第1四半期の連結決算を発表した。
3月1日~5月31日の業績は、営業収益1238億7900万円(前年同期比8.6%増)、営業利益92億2500万円(6.2%減)、経常利益91億0400万円(10.3%減)、四半期純利益56億6500万円(12.9%減)となった。
営業利益率7.4%、経常利益率7.3%。
同社は「新世代ホームセンター創造への挑戦~店舗の“再”活性化+事業領域の拡大~」を方針とする第3次中期経営計画(2023年度~2025年度)を始動した。具体的には、①既存店改革を中心とした店舗戦略、②ローコストオペレーションのさらなる追求、③独自の“BOPIS”スタイルの構築、④プライベートブランド商品開発体制の深化、⑤M&A推進による事業領域の拡大に取り組む。さらに、サステナブルな事業価値、株主価値拡大を追求し、2030年のビジョンである「生活快適化総合企業」の実現を目指す。
期中は、旅行など外出の増加、節約志向の高まりによる買い控えなどにより厳しい状況となったが、ホームレジャー・ペット部門は前年を上回り、好調に推移した。DCMブランド商品は、仕入価格の上昇や物流コスト上昇などの影響を受けているが、環境に配慮した商品開発、節電や節約商品の新規展開、販促強化などに取り組んだ効果もあり、売上高構成比率を引き上げることができた。
園芸部門の売上高は229億7700万円(3.7%減)。
3月は気温が高く、散水用品や除草剤など園芸部門の立ち上がりは好調だったものの、4月からゴールデンウィーク後半までは天候不順の影響を受けた。一方、防犯意識の高まりにより、防犯砂利やソーラーライトが好調だった。
ホームインプルーブメント部門の売上高は237億1900万円(4.0%減)。
作業用品は、法改正による安全帯の需要の反動を受けたが、空調服などの作業衣料は好調に推移した。DIY関連商品については、プロ向けの商品は好調に推移しているものの、塗料や木材関連は低調だった。
ホームレジャー・ペット部門の売上高は172億5100万円(2.4%増)。
自転車は仕入価格高騰の影響を受けたが、自転車用ヘルメットが大幅に伸長した。レジャー用は、行楽用品やバーベキュー用品が好調だった。ペット用品は、犬猫フードを中心に全体的に好調だった。
ハウスキーピング部門の売上高は231億3200万円(5.3%減)。
部門全体では前年に届かなかったものの、ティッシュペーパーなどの紙関連商品は好調だった。また、コピー用紙など環境配慮型商品として開発したDCMブランド商品も好調に推移した。
ホームファニシング部門の売上高は54億8600万円(10.5%減)。
電気代高騰などによる節約志向によって、ラグやクッションなどの冷感商品は好調に推移した。しかし、新生活関連商品の伸び悩みや外出需要の増加など、ホームファニシング部門全体で前期を大きく下回った。
ホームエレクトロニクス部門の売上高は85億7000万円(8.1%減)。
節約志向の高まりによって、エアコン室外機カバーなどの省エネ対応商品は好調に推移したものの、ホームエレクトロニクス部門全体では低調だった。一方、防犯意識の高まりにより、セキュリティ用品やインターフォンが大幅に伸長した。
6店舗を新規出店し、4店舗を閉店した。その結果、5月末時点の店舗数は677店となった。
通期は、営業収益4940億円(3.6%増)、営業利益310億円(3.1%増)、経常利益306億円(3.5%増)、当期純利益187億円(3.1%増)を見込む。