ABCマートnews|第3Q売上高2523億円21.0%増・経常利益45.7%増

(株)エービーシー・マート(東京都渋谷区、野口実社長)が 2024年2月期第3四半期の決算を発表した。

2023年3月1日~11月30日の業績は、売上高2523億2800万円(前年同期比21.0%増)、営業利益415億3300万円(43.3%増)、経常利益432億7500万円(45.7%増)、そして四半期純利益298億0700万円(44.0%増)だった。

営業利益率16.5%、経常利益率17.2%。

シューズ業界では、世界的なインフレの進行とインバウンド需要の高まりにより、コロナ禍に縮小したマーケットが回復基調で推移している。消費動向としては、エネルギーや食料品などの価格上昇により、顧客の価格志向は消耗品と嗜好品の二極化が鮮明となったが、トレンド商品としての靴需要は一定程度増加傾向にある。商品トレンドは、新作スニーカーを中心としたスポーツ系カジュアルに加え、旅行やレジャーなどアウトドア系ファッションの需要が拡大している。

このような状況のなか、同社グループはデジタルコマースの活用、グランドステージと複合業態店舗の拡大、スポーツシューズとスポーツアパレルを含めたライフスタイルカジュアルの拡充に対応している。

期中は国内外合わせて27店舗の新規出店を行い、11月末時点での店舗数は1490店となった。

国内では、SNSによるデジタル広告を中心に新作スニーカーの単品訴求を行い、オンラインと実店舗においてプロパー販売の強化を図った。インバウンド需要が高まるなか、日本・韓国・台湾・ベトナムの4カ国で新作シューズを同時リリースするなど、プロモーション活動をグローバルに展開することで、「ABC-MART」が主体となってトレンド発信を行う取り組みを始めた。商品展開では、日本限定での発売や「ABC-MART」限定での発売となった新作スニーカーを中心にナショナルブランドの限定商品の販売に注力した。

国内の売上高は1753億3500万円(22.0%増)、セグメント利益は346億2500万円(39.6%増)。郊外のショッピングセンターを中心に11店舗を出店し、30店舗を閉店した。11月末時点の店舗数は1094店。

海外の売上高は778億8800万円(18.6%増)、セグメント利益は68億8000万円(66.7%増)。韓国は482億1800万円(16.4%増)、台湾は88億2200万円(23.6%増)、米国は207億0300万円(20.9%増)。2023年9月末時点の海外店舗数は、韓国321店、台湾63店、米国7店、ベトナム5店の計396店。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧