ダイイチnews|第3Q売上高387億円7.8%増・経常利益16億円7.8%増
(株)ダイイチ(北海道帯広市、若園清社長)が2024年9月期第3四半期までの売上高は387億4900万円(前年同期比7.8%増)、営業利益は16億3100万円(8.1%増)、経常利益は16億4000万円(7.8%増)、四半期純利益は11億2600万円(14.7%増)となった。
営業利益率4.2%(4.2%)、経常利益率4.2%(4.3%)。( )は前年数値。
期中は、①コンプライアンスの徹底とガバナンス強化、②出店戦略推進、③競合店対策強化、④商品力強化(コア商品の開発推進等)、⑤セブン&アイ・ホールディングスとの連携強化、⑥人財の増強(採用・育成強化、労働環境改善)、⑦効率化・オペレーションコストの削減、⑧社会貢献、地域貢献を通じた地域密着型企業の深化、を重点実施事項としている。
第3四半期までの主な成果では、「②出店戦略推進」への取り組みとして、2023年11月30日に「すすきの店」をオープンした。同店は、売上げだけでなく、ダイイチブランドの発信拠点としても大きく貢献している。また、2024年2月には資本業務提携を締結している(株)イトーヨーカ堂のイトーヨーカドー帯広店並びにアリオ札幌店の退店後のスーパーマーケット(食品販売)区画への出店を発表した。これは、「⑧社会貢献、地域貢献を通じた地域密着型企業の深化」への取り組みとして、「両店を利用されている顧客の食のライフラインを維持」し、「両店の従業員の雇用を確保」することも出店を決定した大きな理由となっている。
現在、イトーヨーカドー帯広店(仮称:ダイイチ稲田店)については、9月下旬の開店に向けて、同店従業員の再雇用手続や改装工事などの準備を着実に進めている。今回の出店を機に、「⑤セブン&アイ・ホールディングスとの連携強化」を図り、「④商品力強化」として、セブンプレミアム商品の取扱い拡充等を進めている。
地域別売上高は、帯広ブロックは155億4100万円(4.4%増)、旭川ブロックは107億4200万円(4.3%増)、札幌ブロックは、2023年11月にオープンした「すすきの店」の効果等により124億6400万円(15.8%増)となった。売上総利益率は25.6%となり、前年同期比0.4ポイント改善した。販売費及び一般管理費の売上高に対する比率は22.5%となり、前年同期比0.4ポイント増となった。
期末店舗数は、帯広ブロック9店舗、旭川ブロック7店舗、札幌ブロックは7店舗となり、全ブロック合計で23店舗となった。今後の店舗戦略では、イトーヨーカドー帯広店及びアリオ札幌店退店後のスーパーマーケット区画への出店に加え、本年秋頃には、ラピダス進出により大きな発展が期待される千歳市への出店を予定しているなど、引き続きドミナントの拡充を進めていく。
また、「移動スーパー(とくし丸)」事業は、社会貢献及び地域貢献の一環として取り組んでいて、期末現在で16台が稼働している。