DCMnews|第2Q営業収益2878億円16.5%増・経常利益12.6%増
DCMホールディングス(株)(東京都品川区、石黒靖規社長)が2025年2月期の第2四半期決算を発表した。
3月1日~8月31日の連結業績は、営業収益2877億7400万円(前年同期比16.5%増)、営業利益210億8100万円(18.3%増)、経常利益196億0200万円(12.6%増)、中間純利益117億0900万円(9.1%増)の増収増益となった。
営業利益率7.3%、経常利益率6.8%。
販売面では、春先は天候不順の影響を受けたものの、気温の上昇に伴ってエアコンや扇風機などの電気冷房機器が好調に推移した。また、南海トラフ地震臨時情報の発表や台風の影響によって防災用品が大きく伸長した。
DCMブランド商品は、仕入価格や物流コスト上昇の影響を受けているが、環境に配慮した商品開発、節電や節約商品の新規展開、販促強化などに取り組んだ効果もあり、売上高構成比率を引き上げることができた。また、エクスプライス(株)のPB商品(MAXZEN)についても重点販売に取り組んだ。
2024年1月9日付で完全子会社化した(株)ケーヨーについては、当第2四半期期間において、DCMホールディングス(株)の連結業績に寄与した。なお、2024年9月1日、DCM(株)を存続会社、(株)ケーヨーを消滅会社とする吸収合併を実行した。
園芸部門は売上高484億2200万円(22.3%増)。
3月の気温低下や梅雨明け後の猛暑の影響により、花苗などの植物やそれに関連する肥料、用土は低調だったが、除草剤などの雑草対策用品は好調に推移した。
ホームインプルーブメント部門は売上高549億7900万円(17.2%増)。
防災意識の高まりにより、家具転倒防止用品などの防災用品やポータブルバッテリー、ヘルメットなどが好調に推移した。また、節約志向の高まりから断熱シートなども好調だった。
ホームレジャー・ペット部門は売上高413億3200万円(18.4%増)。
春先は部門全体で天候不順の影響を受けた。前期の反動を受けた自転車用のヘルメットと犬猫フードを中心としたペット用品は低調だったが、気温上昇に伴ってカー用品や自転車本体が好調に推移した。
ハウスキーピング部門は売上高604億4300万円(26.5%増)。
マスクなど衛生用品の需要は低下しているが、節約志向に対する企画品強化によって、トイレットペーパーなどの紙関連商品や洗剤は好調に推移した。また、外出需要の増加により、ステンレスボトルや行楽用品なども好調だった。
ホームファニシング部門は売上高126億7700万円(17.6%増)。
生活必需品の値上げや外出需要増加などもあり低調だったが、梅雨明け後の猛暑の影響で、すだれなどの日除け用品、断熱カーテンなどの省エネ用品が好調に推移した。また、新規展開のDCMブランド商品も好調だった。
ホームエレクトロニクス部門は売上高249億4000万円(29.9%増)。
猛暑の影響で電気冷房機器が好調に推移した。また、南海トラフ地震臨時情報の発表や台風の影響によって、カセットコンロやボンベ、乾電池やモバイルバッテリーなどが大幅に伸長した。
4店舗を新規出店し、3店舗を閉店した。その結果、8月末時点の店舗数は841店となった。
通期は、営業収益5505億円(12.7%増)、営業利益340億円(18.5%増)、経常利益328億円(19.7%増)、当期純利益194億円(9.5%減)を見込む。