良品計画news|年商6617億円13.8%増・経常利益54.3%増

(株)良品計画(東京都豊島区、堂前宣夫社長)が2024年8月期の本決算を発表した。

2023年9月1日~2024年8月31日の連結業績は、営業収益6616億7700万円(前期比13.8%増)、営業利益561億3500万円(69.4%増)、経常利益557億7700万円(54.3%増)、当期純利益415億6600万円(88.5%増)の増収、大幅増益だった。

営業利益率は8.5%、経常利益率は8.4%。

同社が展開している店舗バナー(ブランド)は、無印良品、MUJIcom、MUJI to go、Cafe MUJI、Café&Meal Muji、IDEE。

国内事業の営業収益は3889億3500万円(前期比13.4%増)、セグメント利益は397億1500万円(61.8%増)と増収増益だった。営業収益は、スキンケアや日用消耗品をはじめとする生活雑貨が好調に推移したほか、SNSや自社アプリMUJI passportを通じた継続的なマーケティング活動が集客に寄与したことで、増収となった。また、価格改定のほか、値下げの抑制により、営業総利益が改善し、人件費をはじめとする販売費及び一般管理費の増加を吸収したことで、セグメント利益は増益となった。

海外事業は東アジア事業、東南アジア・オセアニア事業、欧米事業の3事業に分かれる。

東アジア事業の営業収益は1945億5900万円(13.4%増)、セグメント利益は355億2900万円(16.7%増)と増収増益だった。中国大陸は消費環境が厳しく、客足が鈍化し売上げが伸び悩んだものの、新規出店に伴う店舗網の拡大と経費コントロールに努め、増収増益を確保した。また、台湾、香港、韓国も増収増益となった。

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は391億3800万円(24.4%増)、セグメント利益は45億9900万円(59.8%増)と増収増益。タイ、マレーシア、ベトナムなど東南アジアへの出店を強化し、出店経費が先行したものの、円安に伴う押上げ効果も加わり、増収増益となった。

欧米事業の営業収益は390億4300万円(10.0%増)、セグメント損失は55億0600万円(494.1%増)と増収増益。北米では、店舗運営力の向上と経営体制の強化を進めたことにより売上げが伸長した。欧州では、事業再編の一環として、2024年4月に連結子会社「MUJI Europe Holdings Limited」を清算手続きし、新会社である「MUJI Europe Limited」のもとで店舗運営を継続している。この再編と併せて不採算店舗の閉鎖を進めるとともに、コスト構造を見直し、収益改善と財務基盤の強化に努めた。

8月末時点の無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は、国内623店、海外682店の計1305店。国内では、郊外の生活圏を中心に76店舗を出店した。また海外では、中国大陸、香港、タイ、マレーシアに73店舗を出店した。

2025年8月期は、営業収益7340億円(10.9%増)、営業利益550億円(2.0%減)、経常利益530億円(5.0%減)、当期純利益380億円(8.6%減)を見込む。

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