アークスnews|第2Q売上高3027億円3.6%増・経常9.5%減の増収減益
(株)アークス(北海道札幌市、猫宮一久社長)が 2025年2月期の第2四半期決算を発表した。
3月1日~8月31日の連結業績は、売上高3027億4000万円(前年同期比3.6%増)、営業利益71億6200万円(9.7%減)、経常利益79億7300万円(9.5%減)、中間純利益49億9900万円(13.8%減)の増収減益となった。
営業利益率は2.4%、経常利益率は2.6%。
営業面では、主に以下の3点に注力した。
1つ目は、地域共生としての地産地消の深化。
地産地消については、従来の産直野菜メインの取り組みに加え、地元ブランドの牛肉・豚肉・鶏肉の取り扱いを拡充した。デリカ・ベーカリーや日配部門についても、地元の銘店や地元メーカーとの商品開発を積極的に行ったことで、差別化を進めるとともに輸送コストや環境負荷の低減、生産者の支援にもつなげた。
2つ目は、中食・内食需要への対応強化。
家庭で食事を楽しむ「中食・内食」「家呑み」の需要を取り込むため、「簡便・時短」ニーズに応える冷凍食品の拡充、素材にこだわった「さかなやの寿司」、焼魚・煮魚などを取り揃えた「おさかな食堂」の展開を拡大した。デリカ・ベーカリーコーナーでは鉄板調理のお好み焼き、大型サイズのピザやハンバーガーなどの品揃えを強化した。
3つ目は、「協業の力」による価格競争力と差別化。
節約志向への対応として、同社グループのプライベートブランドと位置づけているCGC商品の中でも、特に価格訴求力の高い「定番品を低価格で提供する『ショッパーズプライス』」や「大容量品を低価格で提供する『断然お得』」を拡販した。また、新日本スーパーマーケット同盟の規模を生かしたオリジナル商品による差別化に取り組み、人気の「塩こうじレモンぽん酢」後継商品の開発や、同盟結成5周年記念商品「トマトチキンカレーメシ」などを販売した。
ネットスーパーでは、ラルズが運営する「アークスオンラインショップ」の売上高が対前年同期比39%増と大きく伸長した。昨年6月に盛岡市でスタートした(株)ベルジョイスでは今年7月から仙台市での配送を開始するなど、順調にエリアを拡大している。
また、Amazon社との協業による「Amazon ネットスーパー アークス」においても、今年6月から札幌市のほぼ全域へ配送地域を拡大し、アマゾンプライム会員以外の顧客も利用できるようになったことで、売上規模は順調に拡大している。
店舗展開については、ラルズ2店舗、(株)ユニバース3店舗、ベルジョイス5店舗、(株)福原1店舗、(株)道北アークス1店舗、(株)東光ストア2店舗、(株)道南ラルズ1店舗、(株)道東アークス1店舗の計16店舗を改装した。
改装店舗のうち、ラルズの「(旧)ビッグハウス明野店」、ベルジョイスの「(旧)スーパーロッキー江釣子店」「(旧)ジョイス二戸店」「(旧)ビッグハウス築館店」、道北アークスの「(旧)スーパーチェーンふじアシル砂川店」、道東アークスの「(旧)ビッグハウス小泉店」の6店舗はスーパーアークスへのフォーマット転換であり、「スーパーアークス築館店」は宮城県初のスーパーアークスとなった。一方で2店舗を閉店した。8月末時点の総店舗数は375店舗。