ベルクnews|第3Q営業収益2858億円10.7%増・経常利益129億円0.5%減

(株)ベルク(埼玉県鶴ヶ島市、原島一誠社長)の2025年2月期第3四半期決算は、営業収益(売上高及び営業収入)が2858億1400万円(前年同期比110.7%)、営業利益126億3000万円(100.1%)、経常利益128億9900万円(99.5%)、四半期純利益が86億2400万円(92.8%)となった。

営業利益率4.4%(4.9%)、経常利益率4.5%(5.0%)。( )は前年数値。

価格強化が顧客の支持を得て、売上高は堅調に推移したが、商品調達価格や賃金の上昇に伴うコスト増によって、増収減益となった。

販売政策に関してはポイントカード販促や各種キャンペーンの実施、SNSを利用した情報の発信を行った。幅広い層の顧客への来店動機を高めた。とりわけてターゲティングはしていないが、それがベルクの政策だ。

ネットスーパー「ベルクお届けパック」、独自の電子マネーカード「ベルクペイ」は導入店舗を拡大し、利便性向上を図った。また、移動スーパー「とくし丸」も拡大展開を続け、高齢者等に対する買物支援の取り組みを進めた。

商品政策の変更はない。プライベートブランド「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」を含めた自社開発商品の取り扱いを拡大することで、目的来店の顧客を増やすことに注力した。

店舗運営がベルクの特長だ。標準化された運営体制を基盤にしながら、適正な人員配置や省力器具の運用を日々見直し、高い生産性を誇るチェーンオペレーションを推進した。これは一貫している。

店舗投資は果敢だった。新店を6店舗開発した。2024年3月に東京都練馬区に「練馬高松店」、4月に群馬県中之条町に「中之条店」、7月に東京都葛飾区に「葛飾高砂店」、9月に埼玉県白岡市に「白岡上野田店」、10月に群馬県みどり市に「フォルテ桐生市場店」、11月に埼玉県杉戸町に「杉戸下高野店」を出店した。

また、既存店4店舗の改装を実施し、惣菜および簡便商品の拡充、快適な買物空間を提供するための設備更新を行った。11月末店舗数はベルク142店舗、クルベ2店舗の計144店舗。

物流体制は2024年問題に取り組んだ。商品を産地やメーカーから大量一括調達し、自社物流を活かした配送の高効率化を行うことで、商品の価格強化と品質の安定化を目指した。また、店舗作業に合わせた配送体制の見直しを引き続き行い、店舗運営の効率化に取り組んだ。

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